思い出旅・2012年 スイス(15) ルツェルン    そして終章

そうだ、スイスへ行こうか! おしまい編

 

7月17日 午後

プリエンツでの昼食も終え、再びバスの旅。

(紫線 赤星印)

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ぐんぐん高度を稼ぎ峠越え山道、3つの湖畔を通りルツェルンへ向かいます。

右に左に大きく曲がり、揺り篭に乗ったようにゆらりゆらり、・・

ふ~としばらく居眠りしていました。

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山間の駅舎

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バスに揺られて1時間、ルツェルン湖へ到着、

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かってはスイスの首都であった「ルツェルン」に到着です。

車窓から、8世紀に建てられた「ホーブ教会」が見られました。

17世紀に火災で焼失した後に再建され、内部には立派なマリアの祭壇と

4950本ものパイプを持つパイプオルガンがあるようです。

(添乗員さんの解説)

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 まずはルツェルンを代表するスポット「瀕死のライオン記念碑」公園へ。

パンフレットより、
「中世のスイスは貧しい山国だったため、おおぜいの若者は傭兵として外国に行かざるを得ませんでした。フランス革命の時、ルイ16世の護衛部隊として最後まで忠誠を尽くし、息絶えたのがスイスからの傭兵だったのです。
ルツェルンからも多くの傭兵を輩出していました。
彼らの忠実さと勇猛さを讃えてできたのが、この記念碑です」

日本ではあまり知られてないように思いますが、人気の観光スポットの様で、

まさに世界各地からの観光客で猛烈な混雑、で早々に退散。

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 公園からは街並みを散策しながら歩いて、ルツェルンのシンボル、カペル橋へ。

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古都ルツェルンを代表する、有名な観光名所二つ目は、

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ルツェルン湖から流れ出るロイス川河口にかかる、屋根付きの木の橋、

カペル橋。

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カペル橋の建造は1332年。屋根付きの木の橋としては、ヨーロッパ最古と言われて

います。

しかし1993年の8月、不審火により、橋の約3分の2が消失してしまいまい
今の橋は再建されたものです。
橋の天井部分には、町の歴史を物語る板絵が架けられ、ツアー団体が重なると、

立ち止まる観光客で渋滞も起きてしまうとか。

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下流

カペル川の下流にある屋根付きの木橋の「シュプロイヤー橋」。

1408年完成の橋です。

西側からの敵の侵入を防ぐ城壁の役割をしていたそうです。

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上流側。右手に1666年に造られた、バロック様式のイエズス教会。

内部には華やかな天井画があるようですが時間外で見られませんでした。

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川を別の橋で渡り戻し、旧市街などへの散策へ。

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お店巡りだけでなく、看板巡りや、

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壁画巡りも楽しいでしょね。

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旧市役所庁舎

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ここで一旦自由時間となりました。

バスはホテルへ行き、各自の荷物は部屋に運び入れて置く由。

バスに乗ってホテルへ行くもよし、各自歩いて行くも良しとのことで、

一組の御夫婦はバスに同乗して、もう一組のご夫婦はお目当ての買い物が有るので

2,3店を覗きたいと歩いて。

私たちはスイス最後の日、もったいなので街を散策しながらホテルへゆくことに。

夕食は街のレストランなので夕6時ロビー集合。

 

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添乗員さんが渡してくれた、市内図を便りに方向を決めて歩きます。

面白いですね、片方だけ展示の靴屋さん。

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アイスクリームをいただきます。

若い娘さんはお隣の国の方。

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 そういえば、日本の方にはほとんど出会わなかった?

宿泊するツアーも少ないとの話でしたが。

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旧市庁舎前広場で聖歌隊の歌声が流れてました。

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まだまだ盛況のお店もあれば、閉店のお店も。

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首都ベルンほどではありませんが噴水塔(給水塔)結構見かけます。

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昼に通ったかぺル橋も反対側から渡ってみました。

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まさに古都の佇まい。
賑やか通りから一歩、小路を入ると別世界が広がります。

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ルツェルン

地図で確認するとホテルは左へ曲がり、駅の左後ろです。

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おや「バックパッカー」?

昔でいう木賃宿はこっちかな?。

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(この後は、バッテリー切れで写真無し)

一旦ホテルへ行きシャワーで汗を流し、着替えをして再び集合。

バスで最後の晩餐 レストランへ。 ルツェルナー・クーゲリパステーテと言う、

長ーい名前の「牛肉の煮込みパイ料理」でした。

スイス旅最後の夜と言うことで、ビール・ワインをいただきながら、

いっぱいの思い出に話が弾みます。

 やはりどうしても、「帰えってきたカバン」が大きな話題に。

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店が満員になってる様子で、予約の無い人たちは外で空きを待ってました。

食事を終えて、ご夫婦一組は添乗員さんとホテルへ戻り、

もう一組の御夫婦は、もう一度お目当ての買い物へと。

我々二人は、スイス最後の夜、ぶらぶらホテルまで歩いて帰るとに。

まだ明るさは有りますが、もう午後の9時を過ぎています。

急に涼しさを感じ、中央駅のホーム横から構内に入り、駅ビル内を散策。

ここにもCoopがありました。

駅正面へでてホテルへ。

(スイスでは改札口が無いので、何処からでも構内への出入りは自由なんですね。)

9時半頃、ホテルへ戻りました。

 

ここでなんとも冷や汗もの!

エレベーターに乗り、ルームカードを差し込んでから
降りる階のボタンを押します。

部屋の前に立ち、ルームカードを差し込み、ドアを開けようとしましたが、

開きません。
あれ?部屋を間違えた!・・・・か? カードには部屋番号が有りません。
覚えていた番号に二人とも自信を無くし一階上へ行ってみることに・違ってます。
 やっぱりさっきの階の部屋でいいんだ!
エレベーターで降りるのも面倒なので、すぐ側に見えた
 ガラスドアーを明けて階段へ入りました。

一階下へ降り、ガラスドアーから入ろうとしましたが・・・
 開かない!!   ロックされてるぞ!!
 急いで入った上の階へ戻りましたが、やっぱり、開きません。
更に上へ行きましたが、ドアー開きますが戸外で屋根です。

 閉じ込められたぞ〜!!
 添乗員さんに携帯で連絡しようか・・・
 いや、各階試しながら下まで行ってみよう・・・

各階試しながら、人が来ないか覗きながら降りました。
とうとう0階(日本で言う1階です)です。

押したドアーは、す〜と、開きました。
開いた〜・・よ〜かったな〜・・・・でも????

そうだったんです、階段は昇降の為でなく完全な「非常用階段」だったのですね。
防犯上ホテル内からは出れるが、外部からは侵入できないように

なっていたんですね。

旅慣れない、冷や汗ものお粗末・・・・
(皆さんも気を付けて・・知ってた!・・失礼)

 

7月18日
 8日目

モーニングコール  AM4:15
スーツケース出し  AM5:30
集合        AM 6:00
朝食は朝が早いので、バケットサンドです。

ホテルを出るとピラトゥス山?のモルゲンロートです。
大きなバケットサンドを受け取り、バスに乗り込みます。

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さようなら、

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思い出をかみしめるかのように、バスの中は静かでした。
みんな顔を窓に附けて、外の景色を見つめています。

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AM7:30頃、チューリッヒ空港へ。

朝食で受け取ったバケットサンドは、大きすぎて1個でギブアップ!

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AM9:05   チューリッヒを飛び立ち、スイスを離れました。

(青い線 バス、赤い線 鉄道)

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AM10:10 フランクフルト国際空港 着
PM 1:50             発

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日本時間
7月19日 AM7:55  成田空港 着

成田 AM1030 発 リムジンバス、
    AM12:30 無事に猛暑の街ちに帰って来ました。

振り返れば、決して天気に恵まれたとは言えない旅でした。

それでも、圧倒的ド迫力で迫るアルプスの峰峰や、中世街並みを残すの古都。

なんといっても、マッターホルンを目の前に仰ぎ、アイガー北壁の岩肌にじかに触れ、

あのフリーハイキングを、無事に歩き通せたことです。

チューリッヒ、ベルン、シャーモニィ(フランス)、ツェルマット、

グリンデルワルト、ルツェルン

「スイス9日間の夫婦旅 いい旅夢気分」 心に深く刻まれた思い出旅でした。

  いや~よく歩けたもんです!!

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思い出旅、スイス、ブログ、完(Ende)。

ありがとうございました。

思い出旅・2012年 スイス(14) プリエンツ湖クルーズ

そうだ、スイスへ行こうか! 続編

 

7月17日
7日目

モーニングコール  AM6:15
スーツケース出し  AM7:15
朝食        AM7:00〜
集合        AM8:15

朝、5時半、モーニングコール前に目覚め、外を見ると、
フィッシャーホルンの頂が闇に白く浮かんでます。

アイガーもぼ~とした、シルエット。

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昨夜、寝る前にざっと整理した荷物を、もう一度きちんと収納します。
ハイキング関連の登山シューズやウエアなどの用具や防寒衣類は、

もう使用することが無いのでトランクの中へ。

「灯が点ったよ〜」

カミサンの声で外を見ると、
昨夜はモルゲンロートだったフィシャーホルンの一峰が、
ぽっと火を灯したように輝きだしました。

 

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左にクライネス・フィッシャーフォルン(3895m)

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そして、アイガー、何度も、何度も、何度も仰ぎ見ます・・ 

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流れる雲の中にアイガー頂上、右日陰、アイガー北壁

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さよなら、アイガー 3,970mの頂上まで姿を現します。

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昨日あの下を歩いていたとは夢の様。

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立ち去りがたい何とも美し、神秘的な姿でした・・

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スーツケース出しをして朝食へ。

出発の時間が迫ってきました。

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メイリッヘン。

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今日はインターラーケンへ下りプリエンツ湖のクルーズ。

その後古都ルツェルンへと向かいます。

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AM8:30
今日のバスも50人乗りの大型バスです。
明日の空港までお世話になります。
(運転手さんは、イタリアの方でした)

アルプスともお別れです。

いい旅夢気分の中、バスが動き出しました。

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さよなら~アイガー・・みんな無言で窓に顔をつけてます・・

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バスはヘアピンカーブをゆっくりと、ぐんぐん高度を下げてゆきます。

写真、右の電車は急勾配で斜めです。

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しばらく右に左に大きく揺られながら道を下ると、川に沿って道は続きます。

両側は緑の草原、アルプです。

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バスは山を下り、ユングフラウ地方への玄関口、ブリエンツ湖とトゥーン湖の間に

位置するインターラーケンの街に入ってきました。

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スイス7日目の旅は、インターラーケンからエメラルド色の美しい湖、

プリエンツ湖のクルーズし、その後古都ルツェルンへと続きます。

インターラーケン・オスト駅隣り合わせの船乗り場に到着です。

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AM9:15船出 船着き場の有るアーレ川から、プリエンツ湖へ入ります。

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アレー川の鉄橋を潜り抜けてきたんです。

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湖畔 に立ち並ぶ家々は貸別荘だそうです。こんな別荘でゆっくり滞在、方々へ足を延ばしてみたいですね。

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船は縦に長ーい湖を、ジグザグに寄港しながら進みます。
それぞれの寄港地で乗り降りが有り、
クルーズ船は観光専用ではないんですね。
湖畔に点在する集落や別荘、ホテルなどの対岸への生活の足になってるんだそうです。

可愛い乗船者

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 船上レストランでコーヒーを飲みながら、ゆったりとしたひと時を過ごします。 

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前方左手に連なる山並みは、標高2,350mのブリエンツ・ロートホルン。

湖畔の街並みが終点、プリエンツのようです。

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ずいぶん前にTVで世界の鉄道を放映したときに紹介されていた、

ブリエンツ・ロートホルン。

傾いている機関車で登る人気の観光スポット(拝借パンフより)

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ギースバッハの船着場。大勢のハイカーが下船しました。

ハイキングコースがあるのかな?

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船着き場そば湖に流れ落ちるギースバッハの滝

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ゆうたり優雅な1時間余のクルーズをも終わり、
プリエンツに着港。

鉄道駅と一緒です。

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プリエンツは、古くから木彫りの里なんですね。
職人を育成するため、スイスで唯一の木彫り工芸学校が1884年に設立されたそうです。

船着き場の大きな木彫り

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バスでその木彫り工芸博物館へ寄ります。

船から見えたロートホルン・クルム山への、ロートホルンSL鉄道の

始発駅が見えました、

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木彫り工芸博物館でお出迎え。

記念撮影用なんだそうです。

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館員の方の(日本人女性でした)案内で、見事な作品の
観賞や作業場の見学。
通常入口付近以外館内は、撮影禁止になっているそうです。
原因は?
団体ツアーの見学が増えてきたためだそうです。
撮影に夢中になり、大事な高額な作品を破損させてしまう事態が多発したため

との事でした。

私たちは少人数、ちょうど他に来館者もない時でしたので、一部でした撮影を

させてもらえました。

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「北海道 アイヌの木彫り熊」

館員さの説明に中に、「北海道・八雲町」
が飛び出しました。
え、八雲町

北海道のアイヌの木彫りは、昔から?お土産品だけでな
く、工芸品としても良く知られてますよね。
そのルーツがじつはスイス・プリエンツに有ったのです。

1924年、私が生まれる16年前)、
尾張徳川家の当主であった徳川義親氏は、
尾張藩士たちが入植した北海道の「徳川農場」がある八雲町で、 農民たちの冬期の収入源として、前年にスイスから 持ち帰った熊の木彫を生産するよう提案した。
 そうでした、八雲町は、私の住んでいた町の隣町です。
移り住んだ中学の頃、友人に教えてもらってました。
まったく消えていた記憶が、館員さんの話でよみがえりました。
幼いころから、「伝統工芸アイヌの木彫り」と思ってきた
木彫りは、実は近年になって始められた木彫りだったのですね。

小一時間、ゆっくり館内を見学。
小さな木彫りも買いました。
ははは・・普通なら買わないな〜
すっごく高いんですよ!

そして昼食は町はずれのレストランで、スイスで最後の昼食。

 

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そして最後の観光、古都ルツェルンへと向かいます。

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続きます。

思い出旅・2012年 スイス(13)メンリッヒェンからの眺め

そうだ、スイスへ行こうか! 続編

 

PM1:00、

待望のアイガー北壁直下「アイガー・トレイル」も無事に下山しアビルゲン駅に

降りてきました。

アルプス山岳の旅も今日で終わりなので、日暮れまで目いっぱい楽しみます。

電車で二駅下ったグルント駅で下車し、眼下に見えていた「メンリッヒェン」

へ上ります。

歩いて? いえいえ・・・

電車が下ってきました。

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電車は急勾配をギシギシゆっくりと下ります。

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車内でお喋りしていて、あっ!降りなきゃ・・ て・・降りちゃいました・・・ 

 構内をでてから、あれ??変だな!???

ハハハハ・・(笑って誤魔化して)・・マチガエター!!こんなこと有るから、

楽しいね~・・

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 この駅で次の電車を待っている時に、日本からのご夫婦に出会いました。 

ハイキングで歩いてきて、駅のトイレへ寄ったんですね。

 奥さんは初めてのスイスとの事でしたが、6日間、グリンデルワルトに滞在、

方々のフラワーハイキングを楽しまれてるそうです。

今日が3日目との事でした。  うらやまし~いいですね~・・・

なんと、これから私たちがグルントからゴンドラで登る、

メンリッヒェンへ向けて、行ける所までハイキングをするそうです。

また、上でお会いすることが有るかもね! て、ご主人が明るく言って、

手を振りながら去ってゆきました。

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再び列車に乗って、ひと駅下りグルントに着きました。

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 PM 3:30 頃グルントより、ヨーロッパ最長のロープウェイと言われる

ゴンドラリフトでメンリッヒェンへ登ります。

ゴンドラ乗り場から、鋭い槍を延ばすシレックホルンですが、

残念ながら頂上はさらに奥で見えません。

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アイガーは相変わらず山頂は雲の中、

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右下〇囲み

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ゆらり、とゴンドラが上昇開始、

メンリッヒェンからは、クライネシャディックまでの、ユウングフラウ三山を望む、 フラワーハイキング道として人気のルートが有ります。

日本からの多くのツアーでは、ユングフラウへの行きか帰りに、

このコースをハイキングルする様です。

ゴンドラはゆっくりのようですが、結構早いんです。

傾斜度も緩やかに見えてましたが、ぐんぐん高度が上がってます。

グリンデルワルトの街並みが眼下に大きく広がってきます。

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アイガー少し雲間に見え隠れ。

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シュレックホルン(4078m)が初めて針峰山頂を現しました!

諦めていただけ感激!

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 下は牧場になっていて、冬はスキーゲレンデです。

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雄大な山岳風景が広がります。

右から、アイガーの東端、

中は、シュレックホルン(4078m)

そして、一番左がヴェッターホルン(3692m)

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右手、槍型、天を突く・シュレックホルン山頂(4078m)

左奥の弓なりの山は、ベルグリシュトック(3,656m)、

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窓越しで見ずらいですが、草原は黄色の花絨毯です。

 

 

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ゆらいゆらりと30分揺られ、メンリッヒェンへ着きました。かなり強い風が吹き、雲が流れます。

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アイガー・メンヒ・ユングフラウの三山は、頭を雲の中に隠したままでした。

目の前の三角錐の山はチュッケン(2,521m)、f:id:hansui:20170206134102j:plain

ここへ来た目的は、ハイキングでは有りません。

今回のツアーでは訪れない、この山をはさんだ反対側の、

ラタウンターブルネン峡谷を見たいため、上がって来たんです。

奥の突起上がメインリッヘン(2,343m)の山頂。

手前左手電波塔の建物がロープウェイ乗り場です。

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お花畑の絨毯。遠くに湖が望める。

グリンデルワルト方向はベッターホルンの北壁

北壁の根元の尾根を越えて、岩壁に沿いなが下ってきたんですね。

奥に見える雪山群はは昨日越えてきたフルカ、グリムセン峠方向かな。

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右手大きくそびえる、アイガー北壁頂上(写真右)は雲の中。

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こんな姿には会えなかったのが、ちょっぴり心残りかな。

(北壁直下ハイキングするきっかけたなった写真、

                   アイガーと右奥メンヒ)

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いかに日本人が訪れてる分かります。

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これです、この眺めを目にしたくってやってきたんです。

氷河が造り出したU字谷として有名な「ラウターブルンネン谷」が

奥深くまで続きます。

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峡谷より一段台地の谷底の村ウェンゲンから行き来する、ロープウェイは

垂直に近い角度で急降下。

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こじんまりした標高は1274m台上のウェンゲン村も、人気の観光宿泊地。

左手に、クライネシャデックへ上るヴェンゲンアルプ鉄道の駅が見えてます。

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側の展望所からの眺める、峡谷の風景は・・・

雄大を通り越し、表現が困難な深い深い谷、そして無数に流れ落ちる滝。

あのパンフレットや紀行写真で観て憧れた風景が、目の前に展開していました。

時折、ガスが流れ谷を隠してしまいます。

そしてベールを祓うように峡谷が現れます。

深い谷底の村、ラウターブルンネン

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ゲーブル、山岳鉄道と乗り継ぎ到着する、断崖の上に点在する海抜1650mの

ミューレン村(赤〇。)

さらに雲の中は(緑〇)ケーブルを乗り継いで行くと、

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シルトホルン(2,970m)の回転レストランがある円形展望台があるのですが・・。

ユングフラウ三山(アイガー、メンヒ、ユングフラウ)をはじめ、ぐるり四方に広がる200峰を超えるを山を眺められるそうです。

(アイガー北壁直下ハイキング時、アイガークレッシャー駅で偶然写してた

 シルトホルン(2,970m)山頂)

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左奥は小槍を持ったようなチンゲルホルン(3562m)など、3500m前後の

山が、ぐるりと深い谷を抱くように聳え立つ山容は、まさに絶景。

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遠くに目を向けると、山合いに湖が見えてます。たぶん明日の湖上クルーズをするプリエンツ湖のようです。

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あの駅でお会いしたご夫婦と巡りあう事は、有りませんでしたが、帰りのゴンドラから、下を歩く多くのハイカーの姿が見えてました。

中に居られたかもしれませんね。

ユングフラウは左手雲の中に頭を隠したまま。

雪のシルバーホルン(3695m)

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6日目も夕方になり、今日でスイスのアルプとはお別れです。

グルントへゴンドラで降りると、目の前にシュレックホルン(4078m)

がそびえてます。槍型山頂は雲の中。

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シュレックホルン(4078m)の山頂付近へ、パラグライダーがふんわり

飛ん行きます。

どんな絶景が待ってるのかな~・・飛んでみたいわね!てカミさん。

(写真をクリックしてください、真ん中白い雲の上))

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ベッターホルン

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ホテルへの帰り道、COOPで今夜の晩餐??のお買いもの。

そうなんです、今晩は夕食もフリーなんですよ。

 ハム・ソーセージのセット、チーズ、サラダセットを買い込みホテルへ。

もちろんビールと白ワインも。

途中でお仲間のご夫婦とばったり出会いました。

レストランを紹介してもらったので、と街の散策がてら向かうところでした。

ホテル手前で見上げる雄大な山容は・・

白いピークがグローセス・フィッシャーフォルン( 4049m)

左側の三角岩のピークがクライネス・フィッシャーフォルン(3895m)

氷河はイシュメーアグレッチャー

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こうして、6日目の夜を迎えました。

バスタブに湯を満たし、至福のタイム。

窓辺にテーブルを移動して、まずはビールで、カンパーイイ!!カンパーイイ!!

窓から右手に、アイガー

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正面に、フィッシャーフォルン山魂と氷河

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左手は、シュレックホルン(4049m)の雄大な岩峰

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アイガーが姿を現しました!!目の前の岩峰は東端。

雲が流れた一瞬、右奥に頂上が姿を現します。その右下が北壁のようです。

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少し着込んで外のテラスに移動、乾杯を重ねながらただただ眺めるのみですね。

陽が傾き夕暮れの窓辺。

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アイガーの山頂が燃えだします

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フィッシャーフォルンがモルゲンロートに染まっています。

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PM9:25 ふっと、火が吹き消されたように、モルゲンロートは終わりました。

アルプス最後の夜がようやくやってきたようです。

巨艦、アイガー

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 再び部屋に戻り、暮れゆく4000m級の山々のシルエットを眺めながら

いつまでも乾杯!が続きました。

 

明日へ

 

 

 

 

思い出旅・2012年 スイス(12)アイガー北壁直下    ハイキング

そうだ、スイスへ行こうか! 続編

 

>満ち足りた心で胸を膨らませ 8:10下山列車へ<

さあ、これからが2度目の我らがハイライト・フリータイムハイキング。

カミさんと私は、アイガートンネルを抜けてすぐの

アイガーグレッチャー駅 (2320m)へ。

降りるよ~

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ここから次の駅クライネシャディックまでの、下りハイキングが多いようですが、

まだ時間が早いためか、降りたのは私たちだけでした。

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いってきま~す・・・・

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一度駅内に入り、駅員に、

「ハイキング アイガートレイル こっちか (指でさしてです)」

 ヤー、と笑いながら、ホームの向こう側になる路へ 案内してくれました。

(ハハハ・・ここでも出川スタイル会話だったね)
 チョピリ不安と大きな期待に胸躍らせ、ハイキングのスタートです。

 

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 アビルゲン、2時間 下の緑の白抜き文字は Offenだから開いてるだね?

右の自転車マークは、赤丸は禁止マークなんです。

左の窪みにはマリア像。

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アイガークレッシャー駅の頭上にそびえるのは、

 右、メンヒ(4,107 m)、下を流れる全長2.6kmのアイガー氷河。

左はアイガー西端

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朝陽を浴びるユングフラウ(4,158 m)左はメンヒ

真ん中雪尾根にスフィンクス展望台の有る、ユングフラウヨッホ(3454m)

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 ユングフラウの右の山魂はシルバーホルン(3695m)

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さらにず~と右奥に目を移せば、一瞬雲を突き抜けて現れたのは?

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この絶景を後ろにしてコースへと。f:id:hansui:20170205123830j:plain

アイガートレイルは数年前に新設されたコースで、ハイキングルート解説書にも、

中・上級者向けと書かれていました。

添乗員さんの話では、先週まで残雪のため閉鎖になっていたそうです。

出発点はアイガーグレッチャー、終点はアルピグレンです。

岩壁にはめ込まれていた解説板。

距離、6km、差705m、上2320m~下1615m 

1997年 開かれた   かな??

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(下写真は、コースをいろいろ調べていて見つけた、アイガートレイルを

 歩くきっかけとなった写真)

真ん中の山 左 アイガー北壁、頂上 右、アイガー西壁 右奥 メンヒ

アイガーのあの北壁は、高さ1800mもあるそうです。

ちょっとアバウトですが。

右赤〇、アイガークレッシャー(スタート)、左へ下るオレンジ線がコース

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靴紐を締め直し、さあ、出発です。

前にそびえる岩壁を目指します。

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コースに入ると北壁のすぐ下を歩くので、岩壁に遮られて

ユングフラウ、メンヒなどのアルプスの山々の眺望はおろか、

あまりにも真上過ぎて、アイガーの頂上さえ見ることはできません。

しかし、間近で見るアイガーの厳しさ猛々しさ、荒涼としたガレ場に咲いている、

高山植物の花々が見られる感動のコースです。

(と、ハイキング資料にありました)

日陰の岩場は、キ~ンと冷気が頬を刺します。

朝はほとんど日陰を歩くことになるので、朝の花々は触ると凍れて氷花に!

 

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右手は覆いかぶさる岩壁絶壁、左は落ち込むガレ場。

縫うように続く細い道筋。

スイス・アルプス、アルピニスト憧れの岩峰アイガー

その岩肌にじかに触れアイガーの鼓動を確かめる・・・・

いくわよ~・・はい!  さあ、足を進めるぞ~。

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スキーリフト場を過ぎると、左は切り落ちたガレ場に点々と花が咲き乱れています。。

 

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雲の切れ間から見えた下界。

クライネシャデック駅、登山電車が登ってきます。

左がラウバーホルン(2,472m)、右頭を雲に隠したのがチュッケン(2,521m)。

チュッケンの後ろにメイリッヘンの尾根があり、見えているクライネシャデック

へと下ってくる、ツアーなどで人気のハイキングコースあります。

クライネシャデックには、アイガー北壁という題名で小説を書いている、

アルプスをこよなく愛した山岳小説家、新田次郎の石碑があるそうです。f:id:hansui:20170206083250j:plain

  ファルボーデの結構大きな人工池。

池の向こう側に回ると水面に映るユングフラウやメンヒ・アイガー3山の

姿が映り込むようです。

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(パンフ写真拝借)

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ガレ場に咲き乱れて、足が進まなくなってます。

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せっかくアルプスへ来たので、せめてハイキングの中で登山雰囲気を味わいたい、

と選んだコースでした。

お~い、右手も注意、落石に気を付けて~・・さすがに緊張気味かな、

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アイガーには雲が掛っていますが青空が広がり、足もとは高山植物の花園が広がります。

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すっかり「アルピニスト」気取りの至福のハイキング。

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 空に向かって歩きます。

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 振り返り、

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花の丘を登り・・・

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北壁直下手前で、追い抜いていった二人組は、アイガー岩壁の登山でしょうか。
赤いウェアの方は、山岳ガイドのように見えました。

アルプスの三大北壁と呼ばれている、アイガー北壁は高さ1,800mの岩壁。

(他は、フランスとイタリアの国境に位置するモンブラン山塊の

標高4,208mグランドジョラスの北壁と、マッターホルン北壁)

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今、この辺かな。

 

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北壁では、すでにもうひと組が岸壁を登り始めてました。

後で調べてみると、ここはアイガー登山への練習岩壁場だったようです。

一般人の登山には、専門登山ガイドと登ることが義務付けられており、

技量テストを受けるんだそうです。

マッターホルンの展望台で出会った、登山に来た方が言ってました)

テスト中かな?

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雲が流れ少しだけ姿を現した北壁(左)

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覆いかぶさるように垂直にそそり立つ北壁。

首を反らしただけでは見上げられません。

体を外側に弓なりに反らし、さらに首を45度近くに反らして見上げます。

側にアイガー北壁登山ルート標識が建ってます。

1938年にアイガー北壁初登攀に成功したときのルートが示してありました。

四角で囲ったところはユングフラウヨッホへ向かうトンネル内の鉄道駅

のところで、窓から外を眺められます。

 

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 ガスが昇ってきて、カーテンを引いてしまいます。

ふ~と音もなく立ち上るガスに包まれてしまいます。

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ガスの中、ガレ場の上の方から奇妙な鳴き声が聞こえてきました。

グェグェとしわがれカエル声やクックックッとにわとり声。

氷河時代からの貴重な生き残り、茶の夏羽色の雷鳥ファミリィーでした。

カミさんが大喜び、しばらく撮影タイム

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北壁に下から雲が立ち上り、風に煽られ

チラリと荒々しい岩壁が姿を見せます。

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雲の下の方から、カランコロンと鈴の軽やかな音色がの上ってきます。

あの音色は・・

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登って来た二人組もクライマーの様でした。

先ほどの登攀口へ向かうのかな

アイガー北壁直下二つ目ののガレ沢を横断してます。

落石注意です。

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沢を渡ると再びお花畑が始まります。

あら、早く~・・てカミさんの呼び声。

指さす先に、アルプス三大名花の一つと言われる、

鮮やかブルーのエンチアン(リンドウ科)がまだ咲いていた!

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そして「アルペンローズローズ」、ツツジの仲間ですね。

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マッターホルン、ハイキングで出会った「エーデルワイス」と

三大名花に出会えたことになります。

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追い越して行ったのハイカー

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登って来たのは女性ハイカー

走るような速さで登ってきて、風のように遠ざかってゆきました。

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見上げると、パンフで見た目安の岩峰と滝が見えました。

残念ながら雲に隠れてるが、アイガー北壁頂上真下に差し掛かったようです。

 

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小さな雪渓も渡ります

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日本人ハイカー、単独行の若い女性が同じコースを去って行きました。
今日がスイス最終日で、下山後空港へ向かうとのことでしたね。

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そして下から登ってきた、20名ほどの日本人ツアー登山者に会い

挨拶を交わします。
装備からみても、山岳ハイキングをメインにしたツアーのようです。
それ以外、日本の方には会うことはなっかた。

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 だいぶ下って来たようです。

相変わらず雲が低く、遠見がありません。

向かい合うは、左ラウバーホルン(2,472m)、中がチュッケン(2,521m)。

右奥に小さくメンリッヒェン頂上。 

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スタート初に見えた人口池かな?

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雪庇の沢を渡ります

 

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ハロー、グーテンダーク、こんにちは

 

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途中、見晴らしの良いところでランチタイム。
持ってきたお握りは硬めでしたが、それはそれで景色をおかずに、
美味しく頂きました。

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雲が周りを取り囲み、遠望はあまり得られませんが、雲の切れ間から時折覗く

グリンデルワルド谷を挟んで対面する山魂は、お仲間が添乗員さんと行ってる、

山上湖や花園の点在する、ファウルホルン方向かな。

ガイガーを中心に、4000m級のアルプスの絶景ポイントでもあるそうです。

見えてるかな?

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デジカメを超アップ

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岩盤上を歩く感じ。

よく草が根を張れるもんですね。

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牧場に入ります

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この辺か、(青星)

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真ん中にベッターホルン

下の尾根は昨日向こう側からバスで越えてきた、グローセ・シャイデック峠

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岩壁を回り込むと、滝が現れます。

子供がわいわい、楽しそうですね・・

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轟音と共に岩盤の割れ目を滝のように流れ落ちてゆきます。

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アビルゲンの駅が眼下に見えてきました。

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一枚岩のような岩盤上にも草が根を下ろし、牛がのんびり食んでいます。

先ほどのカランコロンは、ここから聞こえていたんだん。

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滝から回り込んで下るガレ場道周りは高原の花園

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コース案内道標が建ってます。

ここは標高1725m、真っすぐ進めば、アイガー東端を下って、グリンデルワルドに2時間半くらいで降りられるようです。

ただしペット連れは無理ですよ、かな?

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(写したのはピンボケで、拝借フォット)

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道標ではアビルゲンまで20分、なんだけど・・

ここからコースは、ほぼ左直下へ方向転換。

下の見えるアビルゲンへ向かって、標高差100mを急降下の九十九折。

針葉樹林帯の中を高度を下げると、再び花咲き乱れる草原に。

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珍しいですね、白トリカブトの花

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アイガーは雲間に隠れてしまいましたね

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雲に覆われたこの右上方向が、アイガー山頂のようです。

さっきの滝がはるか上になっている。

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コース中、前方に常に見え隠れしていた、

左、ヴェッターホルン(3,692m)ちょんとの突起が頂上のようです。

 4000mには及ばないが、聳える雄姿はひと際どっしりと巨大の山容です。

中、シュレックホルン(4,078m)の北端。槍型頂上はもう少し右奥アイガーの陰。

右、アイガー東端がグリンデルワルトに落ち込む。

圧倒的な大きな岩の塊。威風堂々の山容

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長いゴンドラで上がれる、なだらかに左右に広がるメンリッヒェンの尾根。

右、三角がメンリッヒェン(2,343m)、左・チュッケン(2,521m)左、頭が雲の中。

さらに左端がラウバーホルン(2,472m)

後で行くからね~

目の下すぐにアビルゲン駅が見えるのですが、なかなか近づきません。

最後の急降下で、さすがに膝はガクガク!!

 

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PM1:30 アルピゲレン駅へ下山。

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素晴らしかったわね~・・カミさんも大満足。

ああ、最高だったな~

雲流れる巨大な岩壁絶壁、岩盤草原に咲き乱れる花々。

ガスのカーテンの中を歩き、岩尾根上を歩き、ガレ沢を下り登り、

小さいながらも雪渓を渡り、結構アップダウンのアイガートレイル。

岩山登りはできなくっても、望んだアルプスのミニ登山体験。

十分触れ合えた山岳ハイキングだった。 

 例によって私たちの足並みは超遅く、なんと4時間越えの、のんびりハイク。

(これでは、団体行動ハイキングは参加できない!)

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まだ時間が有るので、列車でグルントへ向かいます。
グルントからはヨーロッパ最長のゴンドラに乗り、

メンリッヒェン尾根(2222m)へ登ります。
 そこから是非眺めたい光景が有るので。

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続きます

 

思い出旅・2012年 スイス(11)朝焼けユングフラウヨッホ

 

そうだ、スイスへ行こうか! 続編

 

グリンデルワルト

7月16日、6日目・・ああ今日は月曜日なんだ。

 モーニングコール  AM 3:00 超早起き。

さすがに、モーニングコールで飛び起きました。

前夜の内にすべて準備は済んでるので、さっと支度して

ロビー集合、 AM3:30 
ホテルを出ると満点の星空・・じゃなかった、一部だけ!

ホテルから歩いて10分くらいかな、深夜のグリンデルワルト駅へ。

まだ真夜中のグリンデルワルドの駅には、日本各地発のツアー参加者グループも、

続々と集りました。

今日は、今回の旅行会社が仕立てた貸切登山電車で、

グリンデルワルド駅(1034m)からヴェンゲルンアルプ鉄道に乗車。

クライネ・シャイデックでユングフラウ鉄道に乗り換し、

さらに、アルプスの岩盤(アイガー)をくり抜いて、登山列を走らせ

標高3,454mの、ユングフラウヨッホ・トンネル駅まで運んでくれます。
ユングフラウヨッホ駅は、ヨーロッパで最も高い位置にある鉄道駅だそうです。

 ヨッホとは山のピークとピークの間の鞍部を意味します。

ユウグフラウとアイガー、メンヒとの鞍部と言うことですね。

富士山の八合目より高い所に、標高差2000mを一気に上がってしまうので、

経験なしの初めての高さ。

大丈夫とは思えども・・心配なのは高山病。

インターラーケンからも電車到着。

ツアーの方が降りてきました。 

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まだ深夜にも関わらず元気な声が飛び交います。 

AM 4:05  みんなの願いを込めて、電車は登り始めました。
 その願いとは・・・・・

あれ?ハイジのアニメが放映されてた。

車窓は真っ暗、日本人の貸し切りサービスかな?

ともったら観光案内でした。

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シギシと列車が登ります。
街灯りがどんどん眼下に遠ざかり、車両が急勾配を登っているのが 判ります。

クライネ・シャイデックで待機していた、ユングフラウ鉄道にすぐ乗り換へます。

満点とは行きませんが、星空も広がってまずまずの晴れの様子。

しばらくして突然、走行音が大きく変わりました。

あっ、トンネルに入ったんだ!
すごいです、山岳鉄道はアイガーの固い岩盤を削てトンネルを掘って、
アイガー、メンヒを貫いてるんですからね。

しかも長い長いトンネルのため蒸気機関車は使えず、まだ日本で明治の

夜明け頃に電化で計画されたとは驚嘆!
 途中、トンネル内で2駅に停車。
 岩壁につけられた窓からは・・真っ暗で山のシルエットだけ見えました。 

駅の一つからはトンネル外に抜け出られ、アイガーの岩壁を登っての登山が

できるそうです。

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AM5:00 

スイス初の世界自然遺産に登録された地、

トンネル内の「ユングフラウヨッホ駅」。

3454m、人生の中での最高所、立っているとは不思議な思い!!

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 駅前で添乗員さんから、注意事項、順路、等の説明を受け、迷路のような
トンネル路を進みます。

今のところみんな高山病の症状は無し!

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トイレの場所もしっかり確認。

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まだ夜明けまで時間が有るので、今年新たに出来た施設や氷河内トンネルなど、

トンネル内の経路の施設を楽しく見学しながら 進んでゆきます。

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緩い上り勾配の、動く歩道(エスカレーター)

2か所続いてあります。

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回転ドアを入ると、急に体が冷気に包まれます。

氷河をくり貫いて作った「氷の宮殿」、氷河洞窟へ入ります。

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ヨーロッパで一番の高所駅「TOP OF EUROPE」

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氷河の地層が見られるところがありました。

宮殿内は常に氷点下になるよう空調調節がされてるとか。

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展望台へ上る前に、天上の雪原、厳寒のプラトー・テラスでへ出ます。

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肌を刺す冷気

これだ!!これを感じたくって来たんです。

朝焼けが始まってます。

今、この時間にここへ来た者の最大の特典。

超早起きの甲斐が報われた一瞬。

 

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シルエ ットは、メンヒ(4107m)か!

メンヒはドイツ語で「修道士」を意味する。

昼間であれば、ここからメンヒの中腹にある山小屋、メンヒスヨッホヒュッテ

までの天上雪原ハイキングができるらしい。

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右手奥、メンヒの陰に隠れ、舞台袖でじっと出番を待つかのような、

主役のユングフラウ(4158m)

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厳しい冷気にじっとしていられません。

出入り口へ駆け込みです。

いよいよ、展望台へのエレベーター前へ。

人気のスポットですね。用意してきた絵葉書投函。

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全員高山病の症状無し!!で一安心。

再度、注意事項、朝食の場所 時間等の説明。
一気に高速エレベーターで、スフィンクス展望台(3573m)へ。

「 Top of Europe!!!」

そこに展開する極寒の夜明けへ!!、ピリピリ肌を突き刺す冷気。
真っ青な空、デッキに出ると墨絵の様なメンヒ(4099m)

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墨絵姿にパッとスポットライトの放射光が流れ、主役、

ユングフラウ(4158m)は舞台上でモルゲンロートに染まる!!!

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ふっと左下へ目を移すと、雲海の地平線はピンクに染められた幽玄の世界。

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ほどんと無風ですが何せ、厳寒の世界。

顔がピリピリ、耳も痛くなってきます。

日の出の瞬間をとらえようとビデオもセットしましたが、作動不能になる

恐れありで即撤収。

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メンヒの右から昇る 日の出まではもう少し。

あまりの厳しい冷気に耐えかねて、一旦、展望室内へ避難です。

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山頂に陽が当たりだします。

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ユングフラウを源とするアレッチ氷河。全長24km

氷河の上をトレッキングのコースもあるそうです。

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はるか眼下に、うっすらと雲間に見えたクライネシャデック

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そろそろご来光近し、みんな一斉に屋外へ飛び出します。

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そしてメンヒ~の山影よりAM 6:10、感動の日の出。
大きな歓声が上がります。
手をたたく人、肩を抱き合う人、ばんざ~いい!!!

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こんかいのツアーを選んだ大きな理由の一つは、望みがかないました。

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 もう一度ユングフラウを目に焼き付けて、

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大勢の嬉しい賑やかな声が飛び交う、スフィンクス展望レストランで朝食。

レストランは超満員!!でした。

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賑やかな電車で8:10下山へ。

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カミさんと私は、アイガートンネルを抜けたすぐの駅

「アイガークレッシャー」に下車。

降りたのは私たち二人だけ。

さあ、これからがこの旅2度目のフリータイムハイキングです。

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気を付けてね~・・・行ってきま~す・・・

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続きます

 

思い出旅・2012年 スイス(10)グリンデルワルドへ 2

そうだ、スイスへ行こうか! 続編

 

昼食も済み、迎えのバスがやって来ました。

そしてそしてそして・・・・

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運転手さんがなにか大声で、添乗員さんに話かけます。

パッと輝いた添乗員さんの笑顔・・・見つかった!!! 

しかもあと30分ほどで転送列車が到着!!!

わっ!!歓声が上がりました。良かったね~・・・・

 

運転手さんも我々が食事の間、駅に待機し何度か駅員さんに確認してくれていた

ようです。(ほっと、笑顔の添乗員さん)

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アンデルマット駅で、今か今かと列車の到着を待ちます。

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待ちに待った列車がトンネルから姿を現し、ゆっくり峠を降りてきました。

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列車から降りてきた車掌さんの手には、カバンがしっかりと握られてました。

すぐ中身を確認、パスポートOK! いや~よかったですね~・・・

氷河特急アンデスマット駅、思いでに一番残る駅になりました。

ありがと~スイスの鉄道の皆さん,ポストバスの運転手さん。

大アクシデントも無事解決。

ほぼ1時間ほどの遅れだけで、旅は再開されました。

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ちょっぴり沈みがちだった一行は笑顔いっぱいになり、

さあ、フルカ峠、大氷河、グリムゼル峠、そしてグロッセシャイデックをこえて

ユングフラウヨッホのグリンデルワルトへ・・・・・・

再び感動スイス旅は進みます。

バスはぐんぐんと高度を上げ、フルカ峠(2413m)へと走ります。

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下の街はアンデルマットから一駅手前のレアルプ集落。

ちょと解りづらいですが、集落の右手に鉄道の新フルカトンネル出入り口と

峠へ登ってくる旧路線が見てるんですあ・・・。

アンデルマットは中央谷間の奥になるようです。

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長野県の今はマイカー禁止ですが、あの乗鞍岳の標高2000mへ登る山岳車道を

思い出しますね。

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川を横断、谷間に延びる、フルカ峠越え時代の氷河急行の旧線路が見えてます。

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バイク・ツーリングを楽しむサイクリストが大勢走ってます。

バスも、決して追い越を強要するような運転はしません。

追い越しができるようになるまで、ゆっくり待ちながら走ってます。

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フルカ峠(2413m)のピーク付近と、添乗員さんから説明。

滝が流れ落ち、花がいっぱい咲いてました。

う~ん、ピンボケ・・・・

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ピークを少し下ると、眼下にローヌ谷を見下ろす建つホテルが見えてきます。

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 駐車場は満杯で、手前のスペースを確保し氷河が見えるとこまで歩きます。 

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その先にドライブインがあり、店内を通ってローヌ氷河への遊歩道があり、

氷河洞窟がありますが有料です。トイレも有料でしたね。

頭上は雲が多く、遠景は望めません。

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峠では雄大なローヌ氷河、氷河から流れ落ちる大滝。

時間ロスのため氷河までは行きませんでしたが、雄大な景観が広がってます。f:id:hansui:20170203141606j:plain

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流れ落ちた滝はローヌ川となって、あの氷河特急が走った線路沿いを流れ、

さらに先は、あのシオン城の有ったレマン湖へ注ぐんですね。

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そしてレマン湖からの流れはソーヌ川と合流し、最終的に地中海に注ぐ全長812km

(スイス国内231km)に及ぶ大河なんだそうです。

スイスのこの氷河に水源を持つローヌ川の流れは地中海にそそぐ、大ロマンですね。

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峠の一軒宿。朝夕景を眺めてみたいもんです。

 

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見下ろす谷底から煙が立ち上ってます。

ちょうど氷河急行の旧路線を、蒸気機関車が上って来たんです。

新トンネル開通により廃線になって居たのを、世界中の鉄道フアンの方々の

強い要望で、募金をつのり、民間の手で再開をしたそうです。

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トイレ休憩もして、峠を下ります。

いったん下のグレッチ村へ下り、再び右手の雲の中へと消えてる超急坂を

上って行くそうです。

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バスの前方下る道路、右手上って行く線がフルカ鉄道の線路。

来るとき谷間に見た線路になるんです。

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九十九折りの急坂を谷底へと下って行きます。

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谷底に降りると谷間のグレッチ村。

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さらに、曲がりくねった道を上り、次はグリムゼル峠 (2165m)へ。

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グリムゼル峠近くから後ろ右手にローヌ氷河がちらりと見えてましたね。

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グリムゼル峠(2156m)のトーテ湖は濃いガスが流れ、

レースのカーテン越しのような景色が広がってました。

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ここにはホテル、ドライブインや、マーモットが飼われている施設が

あるそうですが、バスは素通りです。

一瞬、雲が流れ下の幽玄の湖が姿を現しました。

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上のトーテ湖はローヌ川を経て地中海へ。

下のグリムゼル湖はアーレ川・ライン川を経て北海へ流れていくんだそうです。

ライン川か、・・ドイツ国内を流れるライン下り・・

それぞれの流れをたどり行くんです、なんともロマン!

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美しい山上湖、ダムとワイルドな風景を抜けて、ハスリ谷をぐ~うんと

下りていくと

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小雨のマイリンゲンの集落。

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雨降り滝が何本も流れ落ちてます。

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さらに、ヴェッターホルンの真下に位置する

グローセ・シャイデック峠(1961m)へと、バスはすれ違い困難の

細い山道を曲がりくねりながら高度を上げ

アイガー麓にあるグリンデルワルトに向かって行きます。

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森林を抜けて高原へ上がってくる頃には雨もやみ青空も見えてきた。

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あら!氷河よ!!

カミさんの声に急ぎ左席に移り見上げると、氷河と流れ落ちる滝。

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見上げるド迫力の岩壁

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右手に広がるは色鮮やかなアルプ(アルプとは牧草地帯のこと)

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ヴェッターホルン(3701m)の真下に位置するグローセ・シャイデック峠。

黒い壁面で迫り、氷河も目の前にです。

黄色い車は乗って来たポストバス。

後方に越えてきたフルカ峠やグリムゼル峠の方向だね。

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そしてそして!!目の前に

 

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切り立った北壁で有名な、アイガー(3,970M)、

見下ろす先に目的地、グリンデルワルトの街並みが広がり、さらに遠く中央にには

雪のユングフラウ(4.158m)がそびえてます。

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ここからはマウンテンバイク(自転車)道やトレッキングコースが沢山あるようです。

バス停がコース標式になってます。

黄色い標識がトレキングコースです。

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バスはグローセ・シャイデック峠を下り、グリンデルワルトへ下ってゆきました。

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PM6:00頃 グリンデルワルト・ホテル着。

ベルン州の高地 、ベルナー・オーバーラント と呼ばれる地方の中でも、

グリンデルワルトは、とりわけ美しい町として知られています。

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夕食はホテルでメインがお肉かお魚のチョイスメニュー。

かみさんは、肉、私は魚(鮭?鱒?)

食事中の話題は何といっても、あの置き忘れカバン事件。

みんなで白ワインを頂きながら、奥さんの味方をして大いに盛り上がりました。

さんざん奥さんにやりこめられてもご主人は・・・
ははは・・そのうち、何とかな~るだろ~お~・・そんなに心配して無かったよ!

で、またみんなからブーイング・・わいわい、賑やかな夕食会でしたね。

 

こうしてスイス旅一番の、波乱の一日が終わりました。

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(紫線 赤星印)

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15・16日 連泊です。

さあ、明日はモーニングコールAM3:00の超早出です。
そして、またまたフリータイム・ハイキングが待ってます。

「どうしても晴れてほしい!!」

と祈りながら、マジックライスでお握りを準備して就寝、いい夢続きますように・・・・、

そとはまだ薄明り。

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続きます。

 

思い出旅・2012年 スイス(9)グリンデルワルドへ

そうだ、スイスへ行こうか! 続編 

7月15日
5日目に入ります。

いい目覚めでした。さっそくモーニングコーヒー

モーニングコール 6:15
スーツケース出し 7:15
ロビー集合    8:15

薄曇りでしたが雨は大丈夫のようです。

再びマッターホルンの朝焼けを見たいと、橋へ向かいました。

気持ちは同じ、多くの方が橋付近に集まってましたね。

ほとんどが日本の方で、ちらほら外国のかた。

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マッターホルンは今朝も雲のカーテンが引かれ、姿を現しません。

諦めて戻ろうとしたとき、「あっ!!あれは???」

と女の人の歓喜のような大声に急いで橋の戻っていると・・

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雲の間に少しだけでしたが、赤く頂上を染めたマッターホルンが姿を

みせてくれました。

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反対側には朝焼け雲も。

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ほんの少しでしたけれど、念願の朝焼けマッターホルンを見ることができました。

ホテルに戻り、朝の食事。

ロビーに集合して駅まで歩いて向かいます。

スイス楽しみ旅の一つ、氷河特急乗車しアンデルマットへ。

バスに乗りかへユングラヨッホの街、グリンデルワルトへ向かいます。

(紫線 赤星印)

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荷物はホテルの方が電気自動車で運び、列車の中まで運んでくれました。

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連結している食堂車

予約制で全線乗車の方の利用が多いようですね。

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車窓の移り行く景色を眺めながらの食事も良いですね。

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短い滞在でしたが、楽しい思い出いっぱいの街、そして山々。

マッターホルン、ツェルマットともお別れです。
これから、氷河特急に乗り3つの峠も越えて、ユングフラウヨッホへ向かいます。

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あら、マッターホルンよ!

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9時少し過ぎ、特急は静かに動き出しました。
スイスでは発車ベルもなく、なんの前触れもなく動き出してしまいます。
さよなら〜・・・

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7月15日、5日目。

今日は1日中車窓を楽しむ移動日です。

マッターホルンの街、ツェルマットからアンデルマットまで、

3時間30分の氷河特急の旅が始まりました。

マッターホルン・ゴッタルド鉄道(MGB)

グレッシャー・エクスプレス(氷河特急)。

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スイスを代表する山岳リゾートを結ぶ伝統の横断ルート。

全線乗車すると、7つの谷、291の橋、91のトンネルを抜けてサンモリッツまで

走る約8時間の旅になり、列車旅の好きな方は、全線乗車のツアーを選ぶ方も

多いそうです。

当初は「氷河急行」と呼ばれたそうですが、新型展望車両などが導入されてから

何時しか「氷河特急」と称されるようになったとか。

アルプスの名峰、美しい森や牧草地、山間の急流や渓谷など絶景の連続。

2006年には新型車両パノラマカーを導入。

大型の窓、エアコン完備の車内、テーブル付きの広い座席、日本語を含む

6カ国語で説明が聞けるイヤホンもあります。

私たちの席は最後尾車両の1等で定員は30人とか。

座席は3列で、シートアレンジで進行左4人掛と右2人掛ボックスで、

中に広めのテーブルが有ります。

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ただ窓は開閉ができません。

写真撮影を楽しむには旧型車両が良い、と旅行記などで書かれてます。

最高尾車両は我々7名を含め、12人くらいの乗車。

移り行く景色に窓に釘附けです。

そしてこの先に、大きなアクシデントが発生する事を夢にも知らずに列車旅は

始まりました・・・

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今はヨーロッパはバカンスの時期。

川沿いにオートキャンプ場。こんな旅も良いですね。

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「コンチハ」片言ですが、車掌さん。

駅での改札はありませんが、必ず列車内で検札が有るそうです。

その時乗車券を持っていないと高額の罰金が科せられるとか。

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トイレマークもわかりやすいですね。

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本来ならまっすぐ進むところを大きく右に曲がってゆきます。

大雨によって、 1991年4月に二回の大規模な崩落が発生。

ランダの大崩落と呼ばれてるようです。

 崩れた土砂は東京ドーム24杯分に相当する3千万m3。

復旧にはスイス軍が出動し、鉄道も一区間が105日間不通になった。

現在も崩落箇所はそのまま放置されており、道路や鉄道は川の東側に

付け替えられている。

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川に沿っての樹もようやく大きくなってるのが分かります。

付け替えは牧草地の中に作られた様です。

トラクターの上にセントバーナードかな?大型の犬が乗ってます。 f:id:hansui:20170226204626j:plain

あっ、あんなところに人がいるぞ!

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列車は渓谷沿いにかなりの急勾配を、ゆっくりゆっくり下ってゆきます。

凄い所に十字架が建ってます。

 

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次々と滝が現れて通り過ぎてゆきます。

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トンネルも沢山くぐりゆっくりとマッターフィスパ川沿の谷間を下ってゆきます。

平均時速は約34km/hで、別名「世界で最も遅い特急」とも呼ばれています。

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滞在型のアパートメントかな?

自転車の一団が出発のようです。

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ここも断崖の岩峰に十字架が建ってます。

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ジョギングくらいの速さで、ゆっくりゆっくり列車は下って行きます。

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断崖の上に集落が見えてます。

突起にように見えるのは、教会なんだそうです。(パンフ説明)

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畑とも思われませんが、散水をしているようでした。

ブドウ畑かもしれないな~

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列車は急勾配をぎしぎしと揺れながら、ゆっくりと下ってゆきます。
これほどの鈍足にも関わらず、氷河特急が多くの旅人を魅了するのは、

「ゆっくりと走ることで、スイスの雄大な景色をより間近に感じることができる」

とパンフレットにありました。 

これは写真を傾いて写したのではありません。

そのままの傾斜なんです。

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前方がぱっと開け、集落へ向かってぐんぐん高度を下げてゆき、谷間の小さな

平地に降りてきました。

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到着したのはフィスプ駅(Visp)標高650m。

標高1605mのツェルマットから、約1000m下って来たんです。

案内書では、フィスプ駅は首都のベルン(Bern)からスイス国鉄(SBB)での接続総合駅

ですが、軌間がMGBは1メートル、SBBは1.4メートルのため相互乗り入れが

できないため、直通列車は無いんだそうです。

マッターホルン・ゴッタルド鉄道(MGB)は単線なので、待ち合わせ駅でも

あるようです。

ちょうどMGBより機関車も一回り大きい、SBB・国鉄電車が到着しました。

 

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 そこからローヌ川沿いを北上すると、再びスイス国鉄(SBB)線と接続駅

ブリーク(Brig)駅に到着です。

これも案内書によると「ブリークは、ジュネーブ方面からシンプロントンネルで

イタリアに抜ける国鉄線、そして国鉄や国際列車も乗り入れるベルン方面の

私鉄レッチュベルク鉄道と、氷河急行の接続駅」なんだそうです。

駅舎に SBB CFF FFS の表記がありますが、ドイツ語 フランス語 イタリヤ語

での国鉄の頭文字だそうで、多言語国、スイスらしいですね。

もっともスイスは「国」ではなく「連邦」ですから、正式な日本語訳は、

スイス連邦鉄道」かな。

この駅舎の向こうにもホームが有るんだとか。

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グレッシャー・エクスプレスMGB(氷河特急)のホームは国鉄の駅舎前広場を

挟んであるが、ホームと駅前広場が一体になっている。

ホームには、トレキングや山歩きを楽しむ服装の方ばかり。 

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列車は再び登りになり高度を上げてゆく。

左手に列車は停車しないが、大型ゴンドラの発着駅、Betten。

ゴンドラで、ローヌ谷を挟んでミシャベル山群やマッターホルンなど、

ヴァレー州の山々の眺望を得ることができるベットマーアルプ(1935m)へ

上れるそうです。

ベットマーアルプは、ローヌ谷北側の断崖の上に広がるテラス状の台地に位置し、

アレッチ地区と呼ばれていて、さらにゴンドラなどの山岳交通機関を利用して、

上がると、スイスアルプス最長・最大のアレッチ氷河の景観が広がってるとか。

アレッチ氷河は、明日の観光のユングフラウから発する世界最長の氷河です。)

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「乗ってみたいね~」なんて話ながら移り行く風景を求めて、右に移動、左へ移動。

列車はローヌ川沿いをぐんぐん高度を上げていってる様子。

かつては「氷河急行 Glacier Express」も通った由緒ある路線

旧フルカ峠越え線(フルカ・オーバーアルプ鉄道)との分岐オーバーッバルト駅を

過ぎてさらに高度を上げると、1982年に開通した

全長15.4kmのフルカベーストンネルに入ります。

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トンネルを通ることによって「氷河急行・特急」の元々の由来である

ローヌ氷河が車窓から見られなくなったんだそうです。

ちょうどトンネルに差し掛かった時に、車内販売が回ってきました。

これだけは氷河列車内で買いたいとこだわっていた、

人気のお土産品は「傾いたグラス」です。

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急勾配を登り下りする列車内で、傾いたテーブルで使用することを想定した、

最初から傾いてる「グラス」

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フルカ峠下をトンネルで受けると、山間を縫い右に左にうねりながら、

並行する道路の車やバス、そして時折自転車にさえも

追い越されながらゆっくりと下ってゆきます。

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山間の小さな無人駅を通過しました。

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幾つもの村や駅を通過、車内表示にアンデルマットが出ました。

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素晴らしい車窓風景を楽しんでいる内に、ツェルマットから3時間30分。

あっという間に過ごしてしまった感じです。

12時50分ころ アンデルマット着。

この下、地下300mには南北にアルプスを貫くゴッダルドトンネルがあって、

チューリッヒとイタリアのミラノを結ぶスイス国鉄の幹線が通 っているそうです。

 

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列車はこの先の山の急勾配を登りさらに4時間、スキーで名高いサンモリッツへと

向かいます。

アンデルマットでは、待っていtポストバスに荷を積み込みで、

駅近くのレストランでの昼食へ向かい、その後にポストバスで、

急勾配とヘアピンカーブが連続する道路でフルカ峠を目指し、3つの峠を越えて、

ユングフラウヨッホへ向かいます。

ポスト・バスとは、かつての郵便馬車の歴史を受け継ぎ、100年前から各地で

活躍してきた伝統の交通機関だったそうです。

今は黄色い車体とホルンのマークの観光バスとして各方面で運行されてるそうです。

駅前よりバスに乗り近くのホテル・レストランへ向かいます。

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バスが動き出し、しばらくして・・・・・・

「アツ!!おとうさん、カバンは??」
「あれ?おまえもって降りなかった!」
「置き忘れたの!パスポートが中に・・・」

同行の御夫婦に大アクシデントが!!!!! 

御主人は先頭車両までと、車内探索に行っていたんです。

その時、バッグ(財布やコンデジも入ってる)も持って行ってたんですね。

別車両で乗り合わせた方と会話が弾み、降車駅が近くなり慌てて隣に置いた、

バックを置き忘れて戻って来てしまったようです。(後ご主人談)

この場での、添乗員さんの仕事振りは、見事でした。

すぐにテキパキとバス運転手に説明し、即レストランへ遅れることの連絡。

アンデルマット駅では停車時間がわりと長いそうで、急ぎ駅へUーターン。

間に合うか!!バスの運転手さんも、スピードを上げ運転・・

も残念ながら姿無し・・

駅窓口にて事情説明し調査依頼、見つかった時の方法確認。

(取りに行くか、こちらへ向かう列車で転送してもらえるか)

すばやく駅員も対応してくれ、各駅および列車に連絡、探し始めた。

見つかった時は、こちらへ来る列車にのせてくれること確認。

「最終結果が出るまで、バスやホテルなどスケジュール上、ここで全員が

待つことはできないため、結果がわかるまで持ち主の方だけ駅に残り結果を

待つ事にしましょう。

フランクフルトの会社出先に連絡し事情を説明して、対応策を依頼してある。

結果判明の時間によっては、次の目的地グリンデルワルトまでの交通手段。

最悪、アンデルマットに泊り、翌日目的地に向かい合流の場合の宿の手配。

全てを現地出先に依頼してるので、あとは出先の社員の方の指示にしたがって

行動するようにしてください。

万が一見つからなかったときは、手続きなどをすぐ出先にて手配をとります」

等など・・・、

不安が払拭されるように、電話番号などのメモを渡し、詳しくしく説明をして

くれました。

この間約30分。

不安でいっぱいだったと思われるご夫婦もわれわれも、添乗員さんの

テキパキとした対応、真剣な交渉中の横顔、そして何よりも、決して苦情を

言わず、

「大丈夫ですよ、スイスの鉄道は素晴らしいです。信頼して任せ、

吉報を待ちましょう。」。

「お腹が空いたでしょう、まずはお昼にしましょう。」

再びバスに乗って、遅れてしまったがホテルのレストランで昼食へ・・

待っていてくれたバスの運転手さん、レストランの方々、有難うございました。

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 はたしてバックは戻るのか???

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(お昼は何をいただいたか、カミさんも私も覚えてないんです)

 続く