思い出旅・2012年 スイス(8)マッターホルン 2  スネガ

そうだ、スイスへ行こうか! 続編

 

雨のゴルナグラード、そして花の雨中ハイキングを終えてツェルマトへ

下ってきました。

さあ、ここからがこのためにスイスへ来た!と言っても過言でない、

フリータイム老老二人だけの旅。

高速地下ケーブル「スネガエクスプレス」でツェルマットからわずか3分。

ツェルマットから最も近いスネガ・パラダイス展望台。

さらにゴンドラ、ロープウェイと乗り継いで、マッターホルン、フィンデルン氷河

などの素晴らしい眺望が楽しめる、ロートホルン展望台(3103メートル)へ。

そこからは、スネガへ下る花と山岳展望のハイキングコースなど、

どれにしようか迷うほどの幾つものコースがあるんです。

スネガから見るマッターホルンの姿が、一番美しく優雅との評もあります。 

前日も行ったCOOPに寄って、ミネラルウォーターとデザートにどら焼き

(なんと有ったんです!)を買いました。

ケーブル駅切符売り場では、単語を並べ後は身振り手振の会話??です。

「スネガ・ロートホルン、

     アップ(指で上を指し)ダウン(下を指し)、ツー(指2本)・・・」

ハハハハ・・ちゃんと通じたんですよ!!

今ならさしずめ、知ってる単語を繰り広げ目的地にたどり着く、

TVバラエティ番組の中の「出川の、はじめてのおつかい」トーキングだね。

(カミさんは、最近この番組を見るたびに「これこれね!」大笑い)

そのあとも、この方式で通しましたね。 

まずチケットゲートからは長が~い通路を歩き、高速地下ケーブルで

スネガ・パラダイス展望台(2300m)へ登ります。

ちょうど関西からのツアーの方々と一緒になりました。

同じ雨のゴルナグラート展望台で、ハイキングが中止になり、代わりにこちらの

コースを歩くことになったと言ってました。

「いってきまーす・・」

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あっというまにスネガ・パラダイス展望台到着。

ケーブルを降りて地上へ出ると、雨は完全にあがり、青空も覗いてますが、

周りはガスが流れ景色は見えたり隠れたり。

マッターホルンは姿を見せてません。

ツアーの方々はスネガから、山上湖を周りツェルマトへのコースと下ってゆきました。
私たちはレストラン外のベンチで遅めのランチタイム。
朝、ホテルでお湯で作ったアルファー米五目飯。

お握りにして振り掛けパラパラ、海苔を巻いてパクリ! おっ、いけるね!

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青空が広がりはじめて、マッターホルンも裾が見え始めてます。 

さらにゴンドラに乗って、標高2601m・ブラウヘル展望台へ上がります。

    

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さらにさらに、中間に鉄塔のない急勾配の大型のロープウェイへ乗り継いで

ウンターロートホルン展望台(3103m)へ。

マッターホルンの雲がぐんぐん揚がり出し、期待が膨らみます。

午前中に歩いたコースが見えてます。・

左から下って来たんです。

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歩いた時は、雨雲に隠れていた山々も見え始めてる。

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凄い岩壁の山だ!

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ロープウェイを降りたころには、だいぶ雲が上がってます。

あがれ~・・

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ウンターロートホルン展望台にはほとんど人がいませんでした。
強い風が吹き抜けています。

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なんと車いすの方がいるんです。

ここは3000mを越えた山ですよ。日本の北アルプスの峰々とほぼ同じ高さ。

スイスのすごさは、こういうところにもあるんですね。

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アルプス第2高峰・モンテローザ(4634m)は雲の中

左下に流れてくる氷河は・・フィンデルン氷河

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中年の日本の男性が一人で来てました。
このかたはツェルマットに10日以上滞在で、
方々の山々を登山(本当の登山)するために来たそうです。
もう3日間ほど天気が悪く、予定のモンテローザ(4634m)に登れてないと言ってました。
天気が良ければこの展望台からは、マッターホルンを中心にそびえる山々は

モンテローザ(4634m)、リスカム(4527m)、カストール(4226m)、

ポリュックス(4091m)、ブライトホルン(4165m)、4000mを超す山々が。

(見えたつもり)

ここで記念ショットをとってるのですら不思議な気がしてました。

ここはウンターロートホルン展望台(3103m)。

何時間もかけて登った木曽の御嶽山よりも高い所に、

スーっと昇り立っている。

夢じゃないんだな~・・すごい眺めだね~

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その左手に目を移すと、真ん中は雲の中のブライトホルン(4165m)。

午前中に上った、虹のゴルナグラード(赤〇)あの氷河の目の前にいたんだね。

雨中ハイキングの、ローテンボーデン駅(白〇)~リフェンベルグ駅(黄〇)

あそこを歩いてたんだ!

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ゴルナグラード展望台から見えていた「大氷河」

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このような標識が何ヶ所かに建ってます。

これはマッターホルン・眺めポイントの標識のようです。

晴れていれば、姿の素晴らしいマッターホルンが見えるんですね。

山の姿がデザインされ、それぞれの山岳同定ポイントかな。

後ろは、マッターホルン(4478m)の右手に連なる、ロープウェイから見えていた、

ダンブラッシュ(山頂は雲の中、4357m)、

すぐ右、尖ったオーバーガーベルホルン(4063m)、

さらに右端、ツェナールロートホルン(4221m)

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右の大きな雪山がマッターホルンより高い、バイスホルン(4506m)

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ハイキングはここから下りの予定でしたが、あまりにも風当たりが強すぎるので、
下のブラウヘルトへ降り、そこから歩くことに変更です。

ロープウェイ乗り場に来ると、マッターホルンに掛かっていた雲が

上昇しだしてます。

思わず「あがれ~!あがれ~!!・・・」

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500mほど高度を下げてブラウヘル展望台へ。

下は風も弱かったのですが、見上げたロートホルン展望台付近は

まだかなりの風の様子。

本当はこの斜面を下ってくる予定でした。

かなり吹き抜ける風が強いので。変更しましたが正解だったようです。

私達が降りてすぐに強風のためロープウェイが一時停止、ゴンドラ左右に大きく揺れ、中吊になってました。あんなところで止まったら!!

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ブラウヘル展望台へ着くと雲はますます上昇し、周辺の山々が望めるように

なってきました。

出た~~・・!!

ついにマッターホルン(4478m)、は雲の帽子を脱いでくれた!!。

なんとも雄大な素晴らしい雄姿です。

世界三大壁の一つ、マッターホルン岩壁。

孤高の巨人マッターホルン!!

猛々しい姿の中にも優雅さを感じる・・そう、観音様みたい!!・・・

もう言葉はいりません、二人並んでしばらく眺めてました。

いや~嬉しかったですね・・・・

さあ、ゆこう!!

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左手にモンテローザ(4634m)も姿を現した。

展望台にいた方も眺めてるんだろうな~。

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マッターホルンを真ん中に、右手は4000m越えの岩峰

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さらに右手に、手が届きそうに大きく、ママッターホルンより高い、

ヴァイスホルン(4505m)

この岩壁もすごいです。

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さあ、ゆくよ~・・・のっけから花花花・・

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そしてマターホルン、マッターホルンマッターホルンだぞ~!!

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 スタートしたばかりなのに少しも進んでない。

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ど~ん!

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ここからぐ~んと谷間に下り、スネガの湖までの谷間のお花畑草原を

3っの泉を回って歩くコースです。

方向案内板、一番上の左方向コース。

 

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一旦マッターホルンに背を向けて、左向うの山小屋(フルーアルプヒュッテ 2618m)の方へ足を進めます、・・・・あっ、進めません!!・・・・・

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お~い、そっちじゃないよ~・・・・・

マッターホルンに誘わてれたかのように、カミさん逆の右尾根沿いの崖上道へ

さっさと行ちゃった。

ま、いいか!方向的にはスネガへの道だし、調べてないけどゴールは一緒だ。

ははは・・こんなアバウトで大丈夫かな?

どうなることやら、ゴーゴーゴー

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孤高の巨人、悠然と聳えるマッターホルン

裾野が広々と延び、吸い込まれるように谷へと落ち込んでゆきます。

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そして左に目を移してゆくと、

マッターホルンから左手、モンテローザ間の岩尾根上に

ゴルナグラード展望台が小さいながら見えている。(青〇)

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左は急激に落ち込む崖、ものすごい谷底への傾斜です。

細い山道両側は花花花・・・

足を滑らせたらノンストップで落ち込んじゃうぞ~!

予定していたコースとちがちゃたけど、

マッターホルンを正面に見ながらだけで大満足。

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逢えましたね~

しみいるような青い花、リンドウ科 ゲンチアナ・ニウァリス 

(アルプス三大名花の一つの説もあるようですが、ゲンチアナは10種ほどあるようです)

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葉の形から和名、黄花翁草になるかな?

プルサティラ・アピイフォリア    キンポウゲ科 オキナグサ

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イソギンチャクのようですね

ベンケイソウ科 センペルビブム・モンタヌムでしょうか?

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わあ!!「エーデルワイス」よ~!!

カミさんが大声で呼んでます。

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今は野生のエーデルワイスにはなかなか出会えない、とパンフにありましたが、

ここで見られるとは思いも寄りませんでしたね。感激!!

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岩場に咲く花花花・・・・

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こっちにもいっぱい咲いてるわよ~

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眼下に当初歩くはずだった谷間の泉が見えてます。

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 ずいぶん下ってきました。

下に家並みが見えてきました。

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正面、マッターホルンの右手にそびえる、オーバーガーベルホルン(4063m)、

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あれ?このモニュメントは?

スイス案内書に載っていたフォットを思い出しました。

スネガから上ってくるところにある、「マーモットの丘」。

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ちょうど来合わせた外国の家族がわいわい指さして騒いでます。

居ました!モーマット。そして崖の斜面はお花畑で、

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真正面には、今日最高の姿、マッターホルン

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そろそろハイキングも終わりが近いようです。

マッターホルンも下から見上げる角度になってきました。

途中では外国の方3組に追い抜かれたきりで、日本の方には出会いませんでしたね。

結構アップダウンのある細い道。そのうえ片側はかなりの急傾斜の崖の上道。

ツアーでは絶対に歩かないでしょうね。

 

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スネガはのもうすぐのようです。

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感動感激、来てよかったわね~・・ああ、いい気分だな!

シートを敷いて、花々に囲まれて、しばしマッターホルンを見つめます。

甘いどら焼きをいただきながら・・至福の時を過ごします。

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下にスネガ・パラダイス展望台、マッターホルン眺め食事ので人気レストラン。

さあ、ケーブルで街へ下ろうか。

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PM6:00、ツェルマットへ戻ってきました。

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ホテルに戻るとすぐに、添乗員さんへ無事到着を報告。

ひと風呂浴びて汗を流し街へ。

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フォットショップへ寄って、ゴルナグラードでの全員での記念写真を購入。

二人だけの写真はサービスしてくれました。

今日は夕食もフリーなので、山岳ガイドさんが勧めてくれた「カレーライス」店へ。
私はビーフカレー、カミさんはカツカレー。
いや~・・美味しかった~
  うーん、ビールも最高、ワインも最高!!カンパーイ!!
一気に感動爆発です。

ホテルに戻った窓からは、夕陽に染まったマッターホルンが姿を
見せていました。

またまた持参の「麦焼酎」でカンパーイ!!!

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PM9:00、夕日に染まって聳えてました・・・・・。

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と4日目が暮れてゆきました。

あすは氷河特急の旅・・爆睡・・

続きます。