そうだ、スイスへ行こうか! 続編
雨のゴルナグラード、そして花の雨中ハイキングを終えてツェルマトへ
下ってきました。
さあ、ここからがこのためにスイスへ来た!と言っても過言でない、
フリータイム老老二人だけの旅。
高速地下ケーブル「スネガエクスプレス」でツェルマットからわずか3分。
ツェルマットから最も近いスネガ・パラダイス展望台。
さらにゴンドラ、ロープウェイと乗り継いで、マッターホルン、フィンデルン氷河
などの素晴らしい眺望が楽しめる、ロートホルン展望台(3103メートル)へ。
そこからは、スネガへ下る花と山岳展望のハイキングコースなど、
どれにしようか迷うほどの幾つものコースがあるんです。
スネガから見るマッターホルンの姿が、一番美しく優雅との評もあります。
前日も行ったCOOPに寄って、ミネラルウォーターとデザートにどら焼き
(なんと有ったんです!)を買いました。
ケーブル駅切符売り場では、単語を並べ後は身振り手振の会話??です。
「スネガ・ロートホルン、
アップ(指で上を指し)ダウン(下を指し)、ツー(指2本)・・・」
ハハハハ・・ちゃんと通じたんですよ!!
今ならさしずめ、知ってる単語を繰り広げ目的地にたどり着く、
TVバラエティ番組の中の「出川の、はじめてのおつかい」トーキングだね。
(カミさんは、最近この番組を見るたびに「これこれね!」大笑い)
そのあとも、この方式で通しましたね。
まずチケットゲートからは長が~い通路を歩き、高速地下ケーブルで
スネガ・パラダイス展望台(2300m)へ登ります。
ちょうど関西からのツアーの方々と一緒になりました。
同じ雨のゴルナグラート展望台で、ハイキングが中止になり、代わりにこちらの
コースを歩くことになったと言ってました。
「いってきまーす・・」
あっというまにスネガ・パラダイス展望台到着。
ケーブルを降りて地上へ出ると、雨は完全にあがり、青空も覗いてますが、
周りはガスが流れ景色は見えたり隠れたり。
マッターホルンは姿を見せてません。
ツアーの方々はスネガから、山上湖を周りツェルマトへのコースと下ってゆきました。
私たちはレストラン外のベンチで遅めのランチタイム。
朝、ホテルでお湯で作ったアルファー米五目飯。
お握りにして振り掛けパラパラ、海苔を巻いてパクリ! おっ、いけるね!
青空が広がりはじめて、マッターホルンも裾が見え始めてます。
さらにゴンドラに乗って、標高2601m・ブラウヘル展望台へ上がります。
さらにさらに、中間に鉄塔のない急勾配の大型のロープウェイへ乗り継いで
ウンターロートホルン展望台(3103m)へ。
マッターホルンの雲がぐんぐん揚がり出し、期待が膨らみます。
午前中に歩いたコースが見えてます。・
左から下って来たんです。
歩いた時は、雨雲に隠れていた山々も見え始めてる。
凄い岩壁の山だ!
ロープウェイを降りたころには、だいぶ雲が上がってます。
あがれ~・・
ウンターロートホルン展望台にはほとんど人がいませんでした。
強い風が吹き抜けています。
なんと車いすの方がいるんです。
ここは3000mを越えた山ですよ。日本の北アルプスの峰々とほぼ同じ高さ。
スイスのすごさは、こういうところにもあるんですね。
アルプス第2高峰・モンテローザ(4634m)は雲の中
左下に流れてくる氷河は・・フィンデルン氷河
中年の日本の男性が一人で来てました。
このかたはツェルマットに10日以上滞在で、
方々の山々を登山(本当の登山)するために来たそうです。
もう3日間ほど天気が悪く、予定のモンテローザ(4634m)に登れてないと言ってました。
天気が良ければこの展望台からは、マッターホルンを中心にそびえる山々は
モンテローザ(4634m)、リスカム(4527m)、カストール(4226m)、
ポリュックス(4091m)、ブライトホルン(4165m)、4000mを超す山々が。
(見えたつもり)
ここで記念ショットをとってるのですら不思議な気がしてました。
ここはウンターロートホルン展望台(3103m)。
何時間もかけて登った木曽の御嶽山よりも高い所に、
スーっと昇り立っている。
夢じゃないんだな~・・すごい眺めだね~
その左手に目を移すと、真ん中は雲の中のブライトホルン(4165m)。
午前中に上った、虹のゴルナグラード(赤〇)あの氷河の目の前にいたんだね。
雨中ハイキングの、ローテンボーデン駅(白〇)~リフェンベルグ駅(黄〇)
あそこを歩いてたんだ!
ゴルナグラード展望台から見えていた「大氷河」
このような標識が何ヶ所かに建ってます。
これはマッターホルン・眺めポイントの標識のようです。
晴れていれば、姿の素晴らしいマッターホルンが見えるんですね。
山の姿がデザインされ、それぞれの山岳同定ポイントかな。
後ろは、マッターホルン(4478m)の右手に連なる、ロープウェイから見えていた、
ダンブラッシュ(山頂は雲の中、4357m)、
すぐ右、尖ったオーバーガーベルホルン(4063m)、
さらに右端、ツェナールロートホルン(4221m)
右の大きな雪山がマッターホルンより高い、バイスホルン(4506m)
ハイキングはここから下りの予定でしたが、あまりにも風当たりが強すぎるので、
下のブラウヘルトへ降り、そこから歩くことに変更です。
ロープウェイ乗り場に来ると、マッターホルンに掛かっていた雲が
上昇しだしてます。
思わず「あがれ~!あがれ~!!・・・」
500mほど高度を下げてブラウヘル展望台へ。
下は風も弱かったのですが、見上げたロートホルン展望台付近は
まだかなりの風の様子。
本当はこの斜面を下ってくる予定でした。
かなり吹き抜ける風が強いので。変更しましたが正解だったようです。
私達が降りてすぐに強風のためロープウェイが一時停止、ゴンドラ左右に大きく揺れ、中吊になってました。あんなところで止まったら!!
ブラウヘル展望台へ着くと雲はますます上昇し、周辺の山々が望めるように
なってきました。
出た~~・・!!
ついにマッターホルン(4478m)、は雲の帽子を脱いでくれた!!。
なんとも雄大な素晴らしい雄姿です。
世界三大壁の一つ、マッターホルン岩壁。
孤高の巨人マッターホルン!!
猛々しい姿の中にも優雅さを感じる・・そう、観音様みたい!!・・・
もう言葉はいりません、二人並んでしばらく眺めてました。
いや~嬉しかったですね・・・・
さあ、ゆこう!!
左手にモンテローザ(4634m)も姿を現した。
展望台にいた方も眺めてるんだろうな~。
マッターホルンを真ん中に、右手は4000m越えの岩峰
さらに右手に、手が届きそうに大きく、ママッターホルンより高い、
ヴァイスホルン(4505m)
この岩壁もすごいです。
さあ、ゆくよ~・・・のっけから花花花・・
そしてマターホルン、マッターホルン、マッターホルンだぞ~!!
スタートしたばかりなのに少しも進んでない。
ど~ん!
ここからぐ~んと谷間に下り、スネガの湖までの谷間のお花畑草原を
3っの泉を回って歩くコースです。
方向案内板、一番上の左方向コース。
一旦マッターホルンに背を向けて、左向うの山小屋(フルーアルプヒュッテ 2618m)の方へ足を進めます、・・・・あっ、進めません!!・・・・・
お~い、そっちじゃないよ~・・・・・
マッターホルンに誘わてれたかのように、カミさん逆の右尾根沿いの崖上道へ
さっさと行ちゃった。
ま、いいか!方向的にはスネガへの道だし、調べてないけどゴールは一緒だ。
ははは・・こんなアバウトで大丈夫かな?
どうなることやら、ゴーゴーゴー
孤高の巨人、悠然と聳えるマッターホルン。
裾野が広々と延び、吸い込まれるように谷へと落ち込んでゆきます。
そして左に目を移してゆくと、
ゴルナグラード展望台が小さいながら見えている。(青〇)
左は急激に落ち込む崖、ものすごい谷底への傾斜です。
細い山道両側は花花花・・・
足を滑らせたらノンストップで落ち込んじゃうぞ~!
予定していたコースとちがちゃたけど、
マッターホルンを正面に見ながらだけで大満足。
逢えましたね~
しみいるような青い花、リンドウ科 ゲンチアナ・ニウァリス
(アルプス三大名花の一つの説もあるようですが、ゲンチアナは10種ほどあるようです)
葉の形から和名、黄花翁草になるかな?
イソギンチャクのようですね
ベンケイソウ科 センペルビブム・モンタヌムでしょうか?
わあ!!「エーデルワイス」よ~!!
カミさんが大声で呼んでます。
今は野生のエーデルワイスにはなかなか出会えない、とパンフにありましたが、
ここで見られるとは思いも寄りませんでしたね。感激!!
岩場に咲く花花花・・・・
こっちにもいっぱい咲いてるわよ~
眼下に当初歩くはずだった谷間の泉が見えてます。
ずいぶん下ってきました。
下に家並みが見えてきました。
正面、マッターホルンの右手にそびえる、オーバーガーベルホルン(4063m)、
あれ?このモニュメントは?
スイス案内書に載っていたフォットを思い出しました。
スネガから上ってくるところにある、「マーモットの丘」。
ちょうど来合わせた外国の家族がわいわい指さして騒いでます。
居ました!モーマット。そして崖の斜面はお花畑で、
真正面には、今日最高の姿、マッターホルン
そろそろハイキングも終わりが近いようです。
マッターホルンも下から見上げる角度になってきました。
途中では外国の方3組に追い抜かれたきりで、日本の方には出会いませんでしたね。
結構アップダウンのある細い道。そのうえ片側はかなりの急傾斜の崖の上道。
ツアーでは絶対に歩かないでしょうね。
スネガはのもうすぐのようです。
感動感激、来てよかったわね~・・ああ、いい気分だな!
シートを敷いて、花々に囲まれて、しばしマッターホルンを見つめます。
甘いどら焼きをいただきながら・・至福の時を過ごします。
下にスネガ・パラダイス展望台、マッターホルン眺め食事ので人気レストラン。
さあ、ケーブルで街へ下ろうか。
PM6:00、ツェルマットへ戻ってきました。
ホテルに戻るとすぐに、添乗員さんへ無事到着を報告。
ひと風呂浴びて汗を流し街へ。
フォットショップへ寄って、ゴルナグラードでの全員での記念写真を購入。
二人だけの写真はサービスしてくれました。
今日は夕食もフリーなので、山岳ガイドさんが勧めてくれた「カレーライス」店へ。
私はビーフカレー、カミさんはカツカレー。
いや~・・美味しかった~
うーん、ビールも最高、ワインも最高!!カンパーイ!!
一気に感動爆発です。
ホテルに戻った窓からは、夕陽に染まったマッターホルンが姿を
見せていました。
またまた持参の「麦焼酎」でカンパーイ!!!
PM9:00、夕日に染まって聳えてました・・・・・。
と4日目が暮れてゆきました。
あすは氷河特急の旅・・爆睡・・
続きます。