そうだ、スイスへ行こうか! 続編
7月17日
7日目
モーニングコール AM6:15
スーツケース出し AM7:15
朝食 AM7:00〜
集合 AM8:15
朝、5時半、モーニングコール前に目覚め、外を見ると、
フィッシャーホルンの頂が闇に白く浮かんでます。
アイガーもぼ~とした、シルエット。
昨夜、寝る前にざっと整理した荷物を、もう一度きちんと収納します。
ハイキング関連の登山シューズやウエアなどの用具や防寒衣類は、
もう使用することが無いのでトランクの中へ。
「灯が点ったよ〜」
カミサンの声で外を見ると、
昨夜はモルゲンロートだったフィシャーホルンの一峰が、
ぽっと火を灯したように輝きだしました。
左にクライネス・フィッシャーフォルン(3895m)
そして、アイガー、何度も、何度も、何度も仰ぎ見ます・・
流れる雲の中にアイガー頂上、右日陰、アイガー北壁
さよなら、アイガー 3,970mの頂上まで姿を現します。
昨日あの下を歩いていたとは夢の様。
立ち去りがたい何とも美し、神秘的な姿でした・・
スーツケース出しをして朝食へ。
出発の時間が迫ってきました。
メイリッヘン。
今日はインターラーケンへ下りプリエンツ湖のクルーズ。
その後古都ルツェルンへと向かいます。
AM8:30
今日のバスも50人乗りの大型バスです。
明日の空港までお世話になります。
(運転手さんは、イタリアの方でした)
アルプスともお別れです。
いい旅夢気分の中、バスが動き出しました。
さよなら~アイガー・・みんな無言で窓に顔をつけてます・・
バスはヘアピンカーブをゆっくりと、ぐんぐん高度を下げてゆきます。
写真、右の電車は急勾配で斜めです。
しばらく右に左に大きく揺られながら道を下ると、川に沿って道は続きます。
両側は緑の草原、アルプです。
バスは山を下り、ユングフラウ地方への玄関口、ブリエンツ湖とトゥーン湖の間に
位置するインターラーケンの街に入ってきました。
スイス7日目の旅は、インターラーケンからエメラルド色の美しい湖、
プリエンツ湖のクルーズし、その後古都ルツェルンへと続きます。
インターラーケン・オスト駅隣り合わせの船乗り場に到着です。
AM9:15船出 船着き場の有るアーレ川から、プリエンツ湖へ入ります。
アレー川の鉄橋を潜り抜けてきたんです。
湖畔 に立ち並ぶ家々は貸別荘だそうです。こんな別荘でゆっくり滞在、方々へ足を延ばしてみたいですね。
船は縦に長ーい湖を、ジグザグに寄港しながら進みます。
それぞれの寄港地で乗り降りが有り、
クルーズ船は観光専用ではないんですね。
湖畔に点在する集落や別荘、ホテルなどの対岸への生活の足になってるんだそうです。
可愛い乗船者
船上レストランでコーヒーを飲みながら、ゆったりとしたひと時を過ごします。
前方左手に連なる山並みは、標高2,350mのブリエンツ・ロートホルン。
湖畔の街並みが終点、プリエンツのようです。
ずいぶん前にTVで世界の鉄道を放映したときに紹介されていた、
ブリエンツ・ロートホルン。
傾いている機関車で登る人気の観光スポット(拝借パンフより)
ギースバッハの船着場。大勢のハイカーが下船しました。
ハイキングコースがあるのかな?
船着き場そば湖に流れ落ちるギースバッハの滝
ゆうたり優雅な1時間余のクルーズをも終わり、
プリエンツに着港。
鉄道駅と一緒です。
プリエンツは、古くから木彫りの里なんですね。
職人を育成するため、スイスで唯一の木彫り工芸学校が1884年に設立されたそうです。
船着き場の大きな木彫り
バスでその木彫り工芸博物館へ寄ります。
船から見えたロートホルン・クルム山への、ロートホルンSL鉄道の
始発駅が見えました、
木彫り工芸博物館でお出迎え。
記念撮影用なんだそうです。
館員の方の(日本人女性でした)案内で、見事な作品の
観賞や作業場の見学。
通常入口付近以外館内は、撮影禁止になっているそうです。
原因は?
団体ツアーの見学が増えてきたためだそうです。
撮影に夢中になり、大事な高額な作品を破損させてしまう事態が多発したため
との事でした。
私たちは少人数、ちょうど他に来館者もない時でしたので、一部でした撮影を
させてもらえました。
「北海道 アイヌの木彫り熊」
館員さの説明に中に、「北海道・八雲町」
が飛び出しました。
え、八雲町
北海道のアイヌの木彫りは、昔から?お土産品だけでな
く、工芸品としても良く知られてますよね。
そのルーツがじつはスイス・プリエンツに有ったのです。
{1924年、私が生まれる16年前)、
尾張徳川家の当主であった徳川義親氏は、
旧尾張藩士たちが入植した北海道の「徳川農場」がある八雲町で、 農民たちの冬期の収入源として、前年にスイスから 持ち帰った熊の木彫を生産するよう提案した。
そうでした、八雲町は、私の住んでいた町の隣町です。
移り住んだ中学の頃、友人に教えてもらってました。
まったく消えていた記憶が、館員さんの話でよみがえりました。
幼いころから、「伝統工芸アイヌの木彫り」と思ってきた
木彫りは、実は近年になって始められた木彫りだったのですね。
小一時間、ゆっくり館内を見学。
小さな木彫りも買いました。
ははは・・普通なら買わないな〜
すっごく高いんですよ!
そして昼食は町はずれのレストランで、スイスで最後の昼食。
そして最後の観光、古都ルツェルンへと向かいます。
続きます。