そうだ、スイスへ行こうか! 続編
グリンデルワルト
7月16日、6日目・・ああ今日は月曜日なんだ。
モーニングコール AM 3:00 超早起き。
さすがに、モーニングコールで飛び起きました。
前夜の内にすべて準備は済んでるので、さっと支度して
ロビー集合、 AM3:30
ホテルを出ると満点の星空・・じゃなかった、一部だけ!
ホテルから歩いて10分くらいかな、深夜のグリンデルワルト駅へ。
まだ真夜中のグリンデルワルドの駅には、日本各地発のツアー参加者グループも、
続々と集りました。
今日は、今回の旅行会社が仕立てた貸切登山電車で、
グリンデルワルド駅(1034m)からヴェンゲルンアルプ鉄道に乗車。
クライネ・シャイデックでユングフラウ鉄道に乗り換し、
さらに、アルプスの岩盤(アイガー)をくり抜いて、登山列を走らせ
標高3,454mの、ユングフラウヨッホ・トンネル駅まで運んでくれます。
ユングフラウヨッホ駅は、ヨーロッパで最も高い位置にある鉄道駅だそうです。
ヨッホとは山のピークとピークの間の鞍部を意味します。
ユウグフラウとアイガー、メンヒとの鞍部と言うことですね。
富士山の八合目より高い所に、標高差2000mを一気に上がってしまうので、
経験なしの初めての高さ。
大丈夫とは思えども・・心配なのは高山病。
インターラーケンからも電車到着。
ツアーの方が降りてきました。
まだ深夜にも関わらず元気な声が飛び交います。
AM 4:05 みんなの願いを込めて、電車は登り始めました。
その願いとは・・・・・
あれ?ハイジのアニメが放映されてた。
車窓は真っ暗、日本人の貸し切りサービスかな?
ともったら観光案内でした。
ギシギシと列車が登ります。
街灯りがどんどん眼下に遠ざかり、車両が急勾配を登っているのが 判ります。
クライネ・シャイデックで待機していた、ユングフラウ鉄道にすぐ乗り換へます。
満点とは行きませんが、星空も広がってまずまずの晴れの様子。
しばらくして突然、走行音が大きく変わりました。
あっ、トンネルに入ったんだ!
すごいです、山岳鉄道はアイガーの固い岩盤を削てトンネルを掘って、
アイガー、メンヒを貫いてるんですからね。
しかも長い長いトンネルのため蒸気機関車は使えず、まだ日本で明治の
夜明け頃に電化で計画されたとは驚嘆!
途中、トンネル内で2駅に停車。
岩壁につけられた窓からは・・真っ暗で山のシルエットだけ見えました。
駅の一つからはトンネル外に抜け出られ、アイガーの岩壁を登っての登山が
できるそうです。
AM5:00
スイス初の世界自然遺産に登録された地、
トンネル内の「ユングフラウヨッホ駅」。
3454m、人生の中での最高所、立っているとは不思議な思い!!
駅前で添乗員さんから、注意事項、順路、等の説明を受け、迷路のような
トンネル路を進みます。
今のところみんな高山病の症状は無し!
トイレの場所もしっかり確認。
まだ夜明けまで時間が有るので、今年新たに出来た施設や氷河内トンネルなど、
トンネル内の経路の施設を楽しく見学しながら 進んでゆきます。
緩い上り勾配の、動く歩道(エスカレーター)
2か所続いてあります。
回転ドアを入ると、急に体が冷気に包まれます。
氷河をくり貫いて作った「氷の宮殿」、氷河洞窟へ入ります。
ヨーロッパで一番の高所駅「TOP OF EUROPE」
氷河の地層が見られるところがありました。
宮殿内は常に氷点下になるよう空調調節がされてるとか。
展望台へ上る前に、天上の雪原、厳寒のプラトー・テラスでへ出ます。
肌を刺す冷気
これだ!!これを感じたくって来たんです。
朝焼けが始まってます。
今、この時間にここへ来た者の最大の特典。
超早起きの甲斐が報われた一瞬。
シルエ ットは、メンヒ(4107m)か!
メンヒはドイツ語で「修道士」を意味する。
昼間であれば、ここからメンヒの中腹にある山小屋、メンヒスヨッホヒュッテ
までの天上雪原ハイキングができるらしい。
右手奥、メンヒの陰に隠れ、舞台袖でじっと出番を待つかのような、
主役のユングフラウ(4158m)
厳しい冷気にじっとしていられません。
出入り口へ駆け込みです。
いよいよ、展望台へのエレベーター前へ。
人気のスポットですね。用意してきた絵葉書投函。
全員高山病の症状無し!!で一安心。
再度、注意事項、朝食の場所 時間等の説明。
一気に高速エレベーターで、スフィンクス展望台(3573m)へ。
「 Top of Europe!!!」
そこに展開する極寒の夜明けへ!!、ピリピリ肌を突き刺す冷気。
真っ青な空、デッキに出ると墨絵の様なメンヒ(4099m)
墨絵姿にパッとスポットライトの放射光が流れ、主役、
ユングフラウ(4158m)は舞台上でモルゲンロートに染まる!!!
ふっと左下へ目を移すと、雲海の地平線はピンクに染められた幽玄の世界。
ほどんと無風ですが何せ、厳寒の世界。
顔がピリピリ、耳も痛くなってきます。
日の出の瞬間をとらえようとビデオもセットしましたが、作動不能になる
恐れありで即撤収。
メンヒの右から昇る 日の出まではもう少し。
あまりの厳しい冷気に耐えかねて、一旦、展望室内へ避難です。
山頂に陽が当たりだします。
氷河の上をトレッキングのコースもあるそうです。
はるか眼下に、うっすらと雲間に見えたクライネシャデック
そろそろご来光近し、みんな一斉に屋外へ飛び出します。
そしてメンヒ~の山影よりAM 6:10、感動の日の出。
大きな歓声が上がります。
手をたたく人、肩を抱き合う人、ばんざ~いい!!!
こんかいのツアーを選んだ大きな理由の一つは、望みがかないました。
もう一度ユングフラウを目に焼き付けて、
大勢の嬉しい賑やかな声が飛び交う、スフィンクス展望レストランで朝食。
レストランは超満員!!でした。
賑やかな電車で8:10下山へ。
カミさんと私は、アイガートンネルを抜けたすぐの駅
「アイガークレッシャー」に下車。
降りたのは私たち二人だけ。
さあ、これからがこの旅2度目のフリータイムハイキングです。
気を付けてね~・・・行ってきま~す・・・
続きます