信州 伊那の路 赤そばの里

 

 

彼岸の9月23日、24日、ライフワークの「中山道69次、夫婦歩き旅」。

美濃路・中津宿~大井宿へと足を進め、秋晴れの下いい旅をできました。

24日その帰り道に、前々から行ってみたかった信州・伊那の「赤そばの里」

へ寄り道をしてきました。

伊那に「赤そばの畑がある」と知ったのは十数年も前、木曽駒ヶ岳へ登った

折りで、一度は訪れたいと思いながら、咲く時期のタイミングが合わずに今日に

至ったものでした。 

岐阜県恵那市のホテルをでて、中央高速を伊北(いほく)インターで下り

約5キロメートル 約10分ほどで、南アルプスを遠望する信州伊奈高原、

「古田の赤そばの里」駐車場へ到着。

長野県南部、上伊那郡箕輪町の西、中央アルプスの麓に位置する「赤そばの里」

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「古田の里 赤そばの会」の案内記述よると、

「中国の雲南省やヒマラヤに植生しているアカソバ。
1987年にヒマラヤの標高3800mのところから、信州大学の氏原暉男教授

が赤い花の咲くそばを日本に持ち帰り、タカノ株式会社(宮田村)と

共同で品種改良を行って真紅の花を作り、「高嶺ルビー」と名付けられました。

平成9年、50枚を越す段々畑が箕輪町により、現在のような雄大なスロープを

持った圃場とし開拓され、「中箕輪そば組合」が農地の遊休化防止のために耕作を

始めた赤そばの里は、平成18年、上古田地区の有志による

「古田の里 赤そばの会」が耕作を引き継ぎ、整備や管理を行っています」

 (駐車代、入園料などはなく、運営維持ご協力金をお願いしますとあります)

駐車場から林の中の細い道を進むと、右手に農産物直売所があり季節物の果物や

野菜が売られ、赤そばの食事処もあります。。

時間も早めだったので、食してませんが、普通のそばと比べてみると、

「赤そばの方が、コシが強いく、若干もっちりとした弾力があり、 味や香りも

 強く感じられるそうです」

 

緩いアップダウンの針葉樹の中の道を行き、沢を渡り10分ほど歩きます。

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沢にかかる橋の脇に、イヌサフランが優しいうす紫の花を咲かせています。

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標高は900m、道は登りとなって林が切れた先、広大緩やかな傾斜地一面が

赤い絨毯となっています。

広さは東京ドームほどで、約4.2haあるそうです。

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そばの花は直径3~4mm。

花が各枝の先端にたくさん集まり、総状をなし、たくさんのツボミがついて、

毎日下のほうから少しずつ咲き、しだいに先端へと咲き進むそうです。

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空は薄曇りで、秋の陽光に映えるとは言えませんが、和かに広がる赤い絨毯も

またいい景色です。

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南アルプスの山並みを遠景として開放的な赤い園が広がります。

中、右の一段高い山は、仙丈ヶ岳(3033m)

その左手三角の頂は甲斐駒ヶ岳(2996m)

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咲きはじめは淡い紅色だが、気温が低くなるにつれて色が濃くなる。

5枚の花弁のように見えるのは萼片だそうですね。

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赤い花の中に、ぽつりぽつりと白花も咲いてます。

赤そばは、茎も赤味を帯びてますが、白い蕎麦の花の茎は、白っぽいんですね。

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秋の日を浴びて、赤そばの花が輝き山裾に季節を写します。

多くのカメラマンがじっくりと腰を据えて、シャターチャンスを狙ってましたね。

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 3連休の最終日。

高速の渋滞を避けるべく早めに後にしましたが、

中央高速は午前から早くも渋滞が始まり、1時間半遅れで帰宅でしたが、

いい旅からの素敵な寄り道帰り道でした。  そして明日へと・・