思い出旅 高野山へ( 5) 

(3年間の写真保存を兼ねた旅紀行を、下書保存作成していたブログ)

 

高野山を下り、くる時にも寄った道に駅にてざるそばで遅めの昼食をとって、

寄り道ナビの設定は奈良の法隆寺です。

ナビの案内が何故か高速道を選んだため、大回りしたようですが、

PM3:00、法隆寺駐車場へ到着。
法隆寺はもう60年前の高校の修学旅行で訪れて以来。

もうすっかり記憶は薄れてしまい、初めての訪問と同じですね。

法隆寺の総門、南大門で記念撮影をして境内へ入ります。

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西院伽藍の本来の入口となる中門は修復工事中でした。

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法隆寺飛鳥時代の姿を現在に伝える世界最古の木造建築、

そして聖徳太子所縁の寺としてよく知られるところです。

1993年に日本で最初に世界文化遺産に登録されてます。

ここを寄り道にしたのは、今回の旅を調べてるうちに目に留まったのが、
平成10年秋に観音堂が作られ安置された百済観音様でした。


法隆寺は塔・金堂を中心とする西院伽藍と、夢殿を中心とした東院伽藍に

分けられています。

飛鳥時代をはじめとする各時代の粋を集めた建築物が軒をつらね、

国宝・重要文化財に指定されたものだけでも約190件、点数にして2300余点と

言われます。

拝観案内に沿って、金堂、五重塔、大講堂、聖霊院と回り、

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「柿食えば・・」の石碑を見て回ると、食堂などの奥に新しい伽藍が見えてきます。
平成10年に完成した百済観音堂を中心とした、大宝蔵院です。西と東に2つの宝蔵。
伽藍というよりは博物館。東西の宝蔵では国宝観音菩薩立像(九面観音)や国宝観音菩薩立像(夢違観音)などの仏像をはじめ、厨子舞楽面などの工芸品を含む寺宝が多数展示されています。

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そして北側の部分にあるのがお目当ての百済観音堂、安置された国宝百済観音(観音菩薩立像)です。
知る人ぞ知る、細身で八頭身のすらりとした姿、優美で慈悲深い表情。
なんとも美しい・・カミさんも綺麗ね・・て暫し見とれてましたね。

(パンフより)

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ここまでじっくりと各所を拝観してきたので、終了時間が迫って来ました。
足を速めて東院伽藍の夢殿へ向かいます。

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夢殿は、聖徳太子を供養する堂として建てられた堂です。八角円堂という夢殿のつくりも、円同は故人を供養する堂の形という定めに由来しています。内部には太子ゆかりの遺品が集められています。

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夢殿の拝観を終えて、すぐそばの中宮寺へ向かいました。
ここは聖徳太子の母、穴穂部間人(あなほべのはしひと)皇后の菩提をとむらうために造られた寺で、大和を代表する尼寺なんですね。
入口まで行きましたが、残念ながら拝観時間にまにあいませんでした。

空を見上げると黒い雲が黙々と広がりだし、遠くで雷鳴も聞こえ始めました。
朝の天気予報では雷雨注意報も出ていました。
足を速めて駐車場へ戻ったとたん、強い夕立がやって来ました。
今日までの旅で、沢山の仏様に自然に手を合わせ、ふれあいを頂いた感じの旅でした。
そしてそれがまた多くの国宝、重文などを拝観することとなった旅でした。
宿坊の朝の法話で、
「仏の教えは死後の為では有りません。
時は一瞬にして戻れぬ過去となり、すべて万物は未来に向かってのみしか生きられない。今をどう生きるかが仏の導きです。」
いい旅だったわ~・・カミさんの感想でした。

西名阪道など高速道を走り継ぎ、夕7時滋賀県彦根のホテル着。
このホテルにしたのは明日の寄り道の為です。

旅は続きます。