一気に夏が来た28日(日)、所用で都内へ車を走らせたので、
2、3日まえに巨大な花が咲きそうとの花便りを見つけていた、
調布市の神代植物園へ立ち寄り。
その花は大温室の熱帯ハス室に有り、入室は10人前後に制限されていて、
館員の解説を数分受けられるようなっていた。
花とは、3~5年に一度開花するショクダイオオコンニャク(燭台大蒟蒻)で、
まさに見上げる高さの巨大な姿。
インドネシア・スマトラ島原産のサトイモ科コンニャク属の植物で、
別名をスマトラオオコンニャク。
世界最大級の花を咲かせる植物として知られ、
大きいものでは高さ3メートルを超える。
国内での開花は非常に稀で、当園のほか、小石川植物園、フラワーパークかごしま、
はままつフラワーパーク、筑波実験植物園など数例程度だそうで,、
今年の開花は高さは2m20cm、すこし小さめだそうですが
かなり迫力のある花姿でしたね。
花序(花べんの並び方)の構造は、「付属体」と呼ばれる長い棒状の器官と
それを取り囲む「仏炎苞」(ぶつえんほう)からなる。
全体の姿がロウソクを立てる燭台(しょくだい)のように見えることから
「ショクダイ」の名が付けられた。
突き出た石灰岩のような付属体は2m以上に伸び、臭い匂いを出している。
濃紫の包み込むようなブリーフ状は仏炎苞で、苞の内側は白い粉が付いていて
スベスベしており、匂いに集まった虫が滑り落ちるそうです。
この仏炎苞に包まれた部分の付属体下に、実際の小さな雄花、雌花がびっちりと
ついているんだとか。
分球した球形茎から芽生えた葉も大きい!
葉だけが何年か茂り球茎(芋)に栄養を十分に蓄え、はじめて花芽を出し
巨大な花を咲かせるようだ。
周期は蓄えた栄養状態によって、2~5年、状態によって
7,8年かかる場合もあるとか。
国内での初栽培開花は、東京の小石川植物園(東大付属園)といわれ、
この神代植物園のへは、2007年に小石川植物園より寄贈されたそうです。
仏炎苞が閉じてしまった姿でしたが、まだまだド迫力の姿をもう一度!