東京都薬用植物園 

10月20日(日)所用で出かけた帰り道、東京都薬用植物園へ久しぶりに

寄りました。

 すこし時期的に遅いかな、と思いましたが、目的は「ホトトギス

園内の一角や、樹林の中に、ピークは過ぎてはいましたが、

まだまだあのユニークな花姿を見ることができました。

ホトトギスは、お盆を過ぎた頃に咲き始めることから、夏の終わりと秋の到来を

感じさせる植物としても詠われるようです。

そして、今年を象徴するようにマメザクラが咲いました。

様子はアルバムを兼ねて写真を並べてます。

 (画像はクリックで大きくなります)

 

 

園内の一角の小ぶりの木に桜が咲いていた。

冬桜?と思ったが「マメザクラ」(フジザクラ)の札が下がってる。

「マメザクラ」 バラ科、サクラ属 桜の野生品種の一種。

富士山近辺やその山麓などに咲くマメザクラは良く知られて「フジザクラ」とも

呼ばれてます。

通常の開花期は3月下旬~5月上旬ですから、今年は桜の狂い咲きが話題になり

報道もされてましたね。

秋から冬に咲く十月桜や冬桜は、マメザクラとコヒガンザクラヤマザクラ

交雑種で生まれたそうだから、資質はあったということかな。

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ジュンサイの水鉢に 咲く、オオバナイトタヌキモ( 大花糸狸藻)

タヌキモ科 タヌキモ属 東南アジア、オーストラリア、アフリカなど分布

小さな可愛いな派ですが、ミジンコなどを捕らえて消化する食虫植物。

本当は夏の花のようだが、暑い秋だったからか咲いていた。

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秋の花はシュウメイギク

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切り花としておなじみの「ヤマジノギク」

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ダルマギク キク科シオン属(キク属ではない)

元々は海岸線におおく咲いていて、薄い紫の花色は独特な美しさをもっています。

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モリアザミ(森薊)

キク科 アザミ属

根は太く直径約1cm。栽培され、ヤマゴボウの名で味噌漬けなどのみやげ物に

なっている。

(ここのは野生種だそうです)

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 ホトトギス ユリ科ホトトギス

高隈杜鵑草(たかくまほととぎす)

鹿児島県の高隈山で 発見された杜鵑草。

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下方向に向く釣鐘型、紀伊上臈杜鵑草(きいじょうろうほととぎす)は黄花

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キバナノツキヌキホトトギス(黄花突抜杜鵑草)

世界中で宮崎だけに自生する。1934(昭和9)年に尾鈴山で発見された。

はじめてお目にかかったホトトギスでした。

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葉の基部が茎を取り巻いているため、茎が葉を突き抜けているように見える

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 そのほか、ロックガーデンを占拠したかのように咲いてます。

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ゲンノショウコ 東日本に多い白花。

風露草(ふうろそう)科 フウロソウ

薬効   下痢、便秘、整腸
 昔から下痢止めの薬草として知られ、

 煎じて飲めばぴたりと効く、ところから「現の証拠」と名付けられた。

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イヌサフラン

ユリ科コルチカム属の球根植物。

サフランとは、科や属のまったく異なる植物です。

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鉢植えで有った「八重咲きイヌサフラン

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初冬から咲き始める 沖縄に咲く「サキシマフヨウ」

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こちらは、ほろ酔い前の酔芙蓉(すいふよう)

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赤と黒、花からは想像できない山シャクヤクの実

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透き通るような薄クリーム色は、ゼフィランサス・エージャックス

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白花はゼフィランサス、たますだれ

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 ベンケイソウ科ミセバヤ

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ちょっと遅いかな、コスモス

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眉刷毛万年(まゆはけおもと)

ヒガンバナ科ハエマンサス属 南アフリカ原産

太くて長い花径が伸び、眉刷毛を連想させる白い花

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そして秋に咲く花、透き通ったような水色

リンドウ 竜胆(りんどう)科リンドウ属

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夏撒き秋蕎麦が今満開

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ハイビスカスの仲間、ローゼルの実

葵(あおい)科。ハイビスカス属 アフリカ北西部原産。

「ハイビスカスティー」 になる植物

 赤い実は 「巾着(きんちゃく)」や「おむすび」みたいな形。
 お茶は赤い実の外側の部分を使うとか。

(まだ味わったことはありません)

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ハッカの花

シソ科ハッカ属

強い芳香がありハッカ油の原料として古くから栽培されていた。

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クリトリア(チョウマメ) 鮮やかな青の花

マメ科 クリトリア属 原産 インドや東南アジア

ハーブティーに用いるようです。

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ブルージンジャー(ジンジャーの仲間ではないようです)

ツユクサ科 ディコリサンドラ属 ブラジル原産

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真っ赤な「蓮霧(れんぶ)」の実

 蒲桃(ふともも)科 フトモモ属 東南アジア原産

さくっとした軽い歯ごたえ瑞々しさ、酸味と甘味を感じる美味しさがあるとか

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う~ん、何だったかな~・・(札を写し忘れた)

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ボケが咲き始めてた。

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帰り際、目についた鉢

おや、2倍体ヒガンバナ? とは??

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観単にいうと、染色体が普通の3倍体の植物は種が出来きないが、

 2倍体は種ができるということのようです。

日本のヒガンバナは球根で増やせるが、3倍体で種ができない。

中国原産の「コヒガンバナ」は種が出きる、「2倍体ヒガンバナ」というそうです。

解説文

「2倍体や3倍体などは倍数体(polyploid)といって、細胞内の染色体の数が普通の個体の整数倍になっているものをいいます。
たとえばキクの基本染色体数は9本ですが、2倍体(18本)や10倍体(90本)が自然状態で存在します。
偶数倍数体では実や種が多くなり、奇数倍数体では逆に少なくなるという性質があります。
なので作物では異質4倍体が好んで栽培されたり、逆に種なしの果物を作るのに3倍体を交配させるといったことが行われます。
一般に偶数倍数体は基本倍体の個体よりも大きく育つ傾向にあります。

 新しい品種を作るために種から育てているのが普通だそうです。

 

勉強になりました。で園を後に。