県北西部の秩父地方、小鹿野には日本百名山の両神山(1723m)への
山道沿いに、日本一といわれるセツブンソウ群生地がある。
今年はかなり咲き進んでる様子なので、春日和の23日(日)、ドライブかねて
車を走らせた。
通り道の飯能市にオープンした、テーマパークへ向かう車でかなりの交通量。
そのうえ3連休とあってか、秩父方面へ向かいう車も多く、市内へ入る付近でも
交通渋滞があった。
なんだかんだで1時間以上の遅れた感じ。
群生地でも駐車待ちがあったが、20分ほどで入り口近くに止めることができ、
やれやれ。
なだらかな山の斜面に広がる約5,000㎡の園地は、自生地として日本一の規模、
とも言われてる。
例年、3月上旬頃に見ごろのピークを迎えますが、今年は暖冬の影響で
2月下旬頃までがピークとなりそう、とのことでした。
協力金を収めて、さて園地へ。
以前に来た時よりさらに規模は広くなったと思われる、
山の斜面が白く遠く奥まで、雪が積もってるかのように広がっている。
日当たりの良いところでは、ピークは過ぎたように感じます。
キンポウゲ科の中では最も早く咲き出すセツブンソウ。
純白の和紙のようにも見える清楚な花弁は、実は花弁ではなく萼片です。
数は5個が標準ですが、数や形状の変異が多いです。
花の下には掌状に切れ込んだ総包葉があります。
花弁は、2裂したY字形をし先端が黄色い部分(蜜腺)です。
花弁の根元付近は薄く紫色が入っています。
花弁の内側には青紫色の葯をつけた雄しべがたくさん並んでいます。
花びらに見える萼片の形にも丸っこいのや星形など、いろいろ個性があります
日本原産の固有種で、石灰岩地帯を好み、凍てつくような真冬に芽を出して
花を咲かせ、後に葉を茂らせ、木々の新緑がまぶしくなる晩春には茎葉が枯れて
地下の球根(塊茎)の状態で秋まで休眠に入るそうです。
セツブンソウが地上に顔を見せるのはせいぜい春の3ヶ月程度で、
可憐さとはかなさが魅力の山野草、森の小さな妖精も呼ばれ、寒空に咲く
けなげな姿を見つけると、思わず顔がほころびます。
学名(属名)エランティスは、「春の花」という意味だそうです。
見つけられるかな??咲いてるのあるのかな??
ゆくりゆくり確かめながら足を進めます。
今日訪れたのは久しぶりの大群落を見ることはもちろんですが、
変化咲きを見つけたい、の理由がありました。
これでは?と思われる花には、デジカメズームをして確認しながら進みます。
1時間以上、眼を凝らしながら園内をあちこち歩きまわり、
諦めかけ始めた時に、
「アッ、これでは!」のカミさんの声。
指さす方をデジカメズームでのぞくと、
あった、この花だ!!
探していたのは花便りで見た通称、白花節分草でした。
(青軸素芯セツブンソウと言うらしい)。
葉や茎がきれいな緑色をしている。
左・通常のセツブンソウ
すこし離れて、だいぶくたびれてるが二輪の白花が見られた・
この咲き方も変化咲きだそうです。
普通は茎一本に一花だが、葉の上に二輪咲きのセツブンソウ。
似たような咲き方で、花茎がない双子咲きといわれる咲き方もあるようだ。
セツブンソウは萼片の数の変異も多いようで、 標準は5個のようですが、
6個~も多く見られますね。
萼片が多い花を探すのも、また楽しみの一つ。
遠くを覗いた10枚くらいに見えた八重咲き風。
おっ、八重咲き!!、とパチリ・・・なんとピンボケだ~・・・
見つけた八重咲き!!
山間は日の陰りも早い、園地を後に家路へ。
帰り道、道の駅裏の福寿草園に、
少し色合いが薄くなったが、
品名はわかりませんが、すこし白花系の福寿草。
福寿草もいろいろな花色があるようですね。
令和2年2月23日(日、祝日・天皇誕生日) 訪。