誕生 オオカマキリの孵化

昨年秋にいっぱい枝を伸ばした鉢植えの雲南黄梅。

傘仕立てにしようと、切り落とした枝に見つけたカマキリの卵嚢(らんのう)。

こりゃ、しまったと、卵嚢の付いた枝を短く切って、幹に縛り付けておいた。

何年か前にもツツジの枝に卵嚢を見つけ、翌年春のカマキリ誕生を

観察したことがありました。

さあ~て、縛り付けたが冬越して来春に再び誕生を見れるか??

と時々見守ていました。

 日本には9種のカマキリが生息しているそうですが、庭や家周りによくあらわれるのは、オオカマキリです。
秋ごろに卵嚢(らんのう)と呼ばれる袋状に産卵し、4月から5月の春ごろに
孵化のシーズンを迎えます。
 f:id:hansui:20200427141939j:plain

令和2年4月27日 朝。

何気なく目をやった雲南黄梅の枝に、なにやら異変が。

わあ、カマキリの孵化が始まってる!!

初夏の陽気になった前日があり、一気に孵化へすすんだ様子です。

卵嚢(らんのう)に産み付けられた卵はおよそ200~300個。

卵の中で徐々に成長し前幼虫(ぜんようちゅう)と呼ばれる細長い芋虫のような、

形態で薄い皮包まれているので、外に出ると同時に薄皮を脱ぎ捨てる

最初の脱皮を始めます。

f:id:hansui:20200427140926j:plain

最初の脱皮を済ませれば、ハイ、カマキリの幼虫誕生です。

f:id:hansui:20200427141122j:plain

孵化した初齢幼虫達は、ほとんどが高いところ高いところを目指して昇り、

強い風に身を任せて四方八方へ散ってゆくようですが、まだ多くの幼子たちが

あちこちをうろうろしてますね。

f:id:hansui:20200427141154j:plain

f:id:hansui:20200427141224j:plain

f:id:hansui:20200427141249j:plain

f:id:hansui:20200427141323j:plain

f:id:hansui:20200427141356j:plain

おめめパッチリ、小さく小さく可愛いんですが・・・

f:id:hansui:20200427141427j:plain

ぎょろり!とにらまれたかな。

f:id:hansui:20200427161742j:plain

孵化はだいぶ前から始まっていたとみえ、脱皮して脱ぎ捨てられた薄皮が

沢山残ってます。

1回目でほとんどすべての幼虫が出てきますが、成長の遅かったものが後から

出てくることもあり、孵化が2~3回にわたって起こることも多いんだそうです。

前回も翌日朝にも出てくるのを見てます。

f:id:hansui:20200427141520j:plain

f:id:hansui:20200427141552j:plain

令和2年4月27日(月)

吹き始めた南風に乗って、たくさんのカマキリ幼虫が旅立ってゆきました。

あの小さな幼虫が成虫になるまでには様々な天敵を潜り抜け、
危険を回避しなくてはなりません。

つい頑張れ!!と応援したくなります。

今年は特に「頑張れ~!!頑張ろ~!!」

f:id:hansui:20200427141635j:plain

(咲き始めたクレマイス)