各地から紅葉便りが聞かれますが、埼玉県新座市の臨済宗、金鳳山平林寺も、
見頃を迎え、次の週末は大変な人出が予想されそう、とあった。
それではと週末前の11月26日(金)、電車、バスを乗り継いで4年ぶりに
訪れてきた。
平林寺・総門(県指定充当文化財)
臨済宗、金鳳山平林寺
平林寺は、永和元年(1375年)、現在のさいたま市岩槻区に創建され、
その後寛文3年(1663年)年、川越藩主であり、徳川幕府に老中として仕えた
松平信綱の遺命によって野火止へ移転された650余年の歴史を有する、
関東の名刹寺院。
13万坪以上にも及ぶ平林寺境内林は、昭和43年(1968)、国の天然記念物に指定され、
武蔵野の雑木林の趣を残す貴重な文化財として、継続的な整備と管理が行われている。
山内は、四季折々の雑木林の風情と、開創650余年の古刹の禅風を湛え、
特に紅葉の秋は関東の紅葉名所として知られ、大勢の方々が散策に訪れています。
錦秋の境内
仁王門の山門(県指定有形文化財)
築350年の風格を湛える平林寺の山門は、
江戸時代前期、岩槻から移転された際に移築。
山門を振り返り、
茅葺屋根の端正かつ威厳ある佇まいは「仏殿」県指定有形文化財。
本尊には釈迦如来坐像、脇侍には迦葉尊者と阿難尊者を祀る。
これより奥、寺院中心の本堂や禅修行道場へは2018年より、
散策路変更にて立入ることは出来ません。
パンフを見ると散策路は、従来より約半分の地域になってるようです。
奥の建屋は鐘楼堂
戴渓堂(たいけいどう)
日本に書法・篆刻を伝えた独立性易(どくりゅうしょうえき)禅師を祀る。
仏殿(右)中門(左)
中門より先へは入れません。
総門をそのまま小さくしたような造りの中門、県指定有形文化財。
総門、山門、仏殿、中門の4棟は総門から一直線上に配されていて、通年閉門。
放生池越に半僧坊感応殿
うっそうたる境内林
平林寺は大河内松平家の菩提寺で、幕府初期尾老中を務めた松平信綱夫婦の墓所など
約3,000坪の墓域に、一族歴代の墓石170基余が建ち並んでいます。
松平信綱は、第3代将軍家光や第4代将軍家綱の幕府老中も務め、
島原・天草の一揆鎮圧、明暦の大火処理、また川越藩主として玉川上水、
野火止用水の開削事業も行い、「知恵伊豆(ちえいず)」と称えられた。
半僧半俗の姿をした摩訶不思議な神通力を持つ守護神を祀る「半僧坊感応院」
半僧坊感応院専用門
久しぶりの豊かな木々の紅葉に囲まれた平林寺、いい散策の一日でした。
令和3年11月26日、埼玉県新座市野火止、臨済宗、金鳳山平林寺。 終