中山道・草津宿到着で、中山道としての旅を終えはしたが、最後に三条大橋を渡り
旅の大〆セレモニーをしたいと、4月7日は、朝は早めに近江八幡駅を立ち、
京都へ向かいました。
駅前のホテルへ荷物を預けあちこち寄り道しながら三条大橋へ向かいます。
京都駅から地下鉄を乗り継ぎ、降りた立ったのは東海道(中山道併設)に
駅の西に、琵琶湖疏水「まんぼう(隧道)」をくぐると南禅寺へ向かえますが、
駅よりすこし東へ歩き、桜が綺麗とあった琵琶湖疏水インクラインへ。
インクラインは琵琶湖疏水上流の蹴上船溜と下流の南禅寺船溜を結んだ
全長約582mの傾斜鉄道。
約36mの高低差を台車に船を乗せ、ケーブルカーと同じ原理で運び、舟は貨物の
積み下ろしをせずに、高低差を乗り切ることができたという。
現在は、レールが形態保存され、インクラインの中は自由に歩くことができ、
春には、インクライン両側の桜が咲き誇り、華麗な様相を見ることができます。
(案内文)
蹴上インクライン出発地。
インクラインは今、まさに満開の桜並木
台車にのせた荷舟
終わり近くに橋を渡り側道へ下り、
降り立ったところは南禅寺への参道入り口でした。
左手はインクライン終点南禅寺船留りで、先で西の方向へ岡崎疎水と呼ばれる
石垣や桜並木の美しいお濠が続いてます。
お濠向う側は、多くの美術館や公園、動物園などがあり、奥にはこれから足を向ける
平安神宮があるんです。
桜の時期には十石舟も運行され、乗ろうか、の話も出たが、
乗り場には長蛇の列でパス。
濠沿いを西へ歩み、赤い橋で右手へ渡り、左右に市動物園、多くの美術館などが
建ち並ぶ岡崎通りを北へ。
時折吹き抜ける心地よい春の風、桜吹雪だ・・・・・
冷泉通りで左折し西へ行くと、左手奥300mには三条通りから見える赤い大鳥居が
あり、
右手は京都の町の再興を願い、現代によみがえった「平安の都」平安神宮真ん前に
到着。
平安神宮の創建は明治28(1895)年で、歴史ある神社仏閣がひしめく京都にあっては
比較的新しい時代にできた神社。
案内文によると、
「創建当時、京都の町は幕末期の戦乱により荒廃していました。また、明治維新により
首都機能が東京へ遷ってしまったのも、京都の人々の心に大きな悲しみを与えたと言われています。そんな中、古き良き京都を取り戻したいという京都市民や全国の人々の思いが結集し、平安遷都から1100年の節目の年に、第50代桓武天皇をご祭神として
京都復興の象徴として平安神宮が創建されたのです。
社殿は平安京の正庁、朝堂院を8分の5の規模で再現しており、大極殿(外拝殿)、
応天門(神門)、蒼龍楼(そうりゅうろう)、白虎楼(びゃっころう)、歩廊・龍尾壇(りゅうびだん)などが創建当時に造営されたもの。その後1940年の孝明天皇鎮座にあたり、
本殿、祝詞殿、内拝殿、翼舎、神楽殿(儀式殿)・額殿(がくでん)たなどなどが増改築され社殿の大修理も施された。その後、1975年(昭和50年)に主要な建物の屋根葺き替えが
行われ、1979年(昭和54年)に現在のような壮麗な社頭が完成。
境内は約6万6000平方メートルの広さを誇り、そのうち約3万3000平方メートルが明治時代の代表的な日本庭園として知られる平安神宮神苑。春の紅しだれ桜、初夏の杜若や花菖蒲、秋の紅葉、冬の雪景色と四季折々の景観が楽しめる。」とある。
「応天門(おうてんもん)」
平安京朝堂院の應天門(おうてんもん)を模した2層の楼門、
鮮やかな丹塗りが美しく国の重要文化財に指定されている。
門を潜と、正面には大極殿(だいごくでん)が鎮座。
正殿にあたり、平安時代には即位や朝賀をはじめ主要な儀式が行われる国の中枢でした。現在は、国の重要文化財に指定されています。
大極殿へ向かってそれぞれ東西に配されている蒼龍楼・白虎楼(そうりゅうろう・びゃっころう)はこちらも国の重要文化財。長い歩廊で繋がっている。
「ともに緑色の屋根瓦と朱塗りの外観が鮮やかで美しく、規模は原型と比較して8分の5の大きさに縮小されている」という。
桜花咲く風情はおみくじの花、その名も「結びの木」
白虎楼と蒼龍楼はそれぞれ、社殿の周囲に広がる名勝「神苑」の入口・出口となって
います。
神苑は、東・中・西・南の4つの庭からなる広大な池泉回遊式庭園。
明治の造園家7代目小川治兵衛の手によるもので、日本の造園技法を結集して
作庭され、季節季節の様々に姿を変える自然美の情景がひろがる。
社殿を取り囲む四つの庭は、総面積約33,000㎡(約10,000坪)、昭和50年12月に
国の名勝に指定されている。
さあ神苑へ・・・
桜満開の南神苑
平安神宮の創建と同じ年に運行が開始された、日本最古の電車「京都電気鉄道」の車両
足を進めて西神苑
庭の中央に池が広がる「中神苑」
中神苑から清流に沿て歩めば、
(小川の流れの中に、なんとスッポン!)
もっとも広いエリアを占める東神苑。
平安神宮と言えば、秋に催われる京都の三⼤祭のひとつの「時代祭」。
平安京の造営された延暦時代から明治維新時代までの各時代の衣装に身を包んだ
約2000名の市民による行列が、京都市街を約2キロに渡り行列が練り歩く。
ゆっくり時間をかけていい時を過ごした平安神宮を後にし、街道への戻り道。
神宮道に建つ大鳥居は、高さが24.4メートルと日本国内でも屈指の大きさを誇り、
国の文化財にも指定されています。
青空と鮮やかな朱色、なんとも美しい。
続ます。