春は弥生の3月、車中泊1泊での最後の長距離ドライブ (4)

東京に桜咲いた、の宣言がでたら雪が降ったりの弥生三月。
彼岸の21日は遂に傘寿、80才到達。
イカー無しで過ごしていたが、定年後に30年ぶりに運転再開。
高齢者講習、検査を受けながら免許更新をし、まだまだの気は十分
未練あれど、事故を起こしてからでは「後悔先に立たず」。
カミさんとの約束もあって、年初に春には免許返上、コロナ騒動の中ではあるが、
20日、夜明けとともに、思い出道へ最後の一走りへ。

 

最初と最後になった道の駅・白沢での車中泊を終えて、

快晴の春の里を下り、前橋の嶺公園で水芭蕉カタクリを愛でて、

さらに南へと走ります。

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寄り道は枝垂れ桜、赤城山を下り前橋市内を通って高崎市の慈眼寺へ。

山門より南方に参道が伸びており、表門(石門)から北へ参道を行くと山門です。
参道両脇にはかつて九ヶ寺が塔頭寺院としてあった由。

その名残を示す両脇の石垣には、現在では松や百日紅ツツジ等が植えられていて、
参道西側には墓所が広がるり、ひろい駐車場が設けられてます。

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1250年の歴史を持つ、高野山真言宗のお寺
慈眼寺は正式には「華敷山補陀落院慈眼寺」といい、慈眼(じげん)は、観音様の慈悲の目が凡ての人々の上にそそがれるようにとの願いが所以です。

華敷 (けふ)は、春の庭に垂れた枝に咲き競う桜の華が、地面までも敷きつめる姿を。

そして補陀落は、観音様の浄土を表しています。

 しだれ桜はエドヒガンザクラの変種で、柳の枝のように下がった枝が特徴。同寺のしだれ桜は今から600年以上前、南北朝時代に植え始められたそうです。

(「滝の慈眼寺」と記されてますが、滝らしきものは在りませんでしたね。
  場所が高崎市下滝町に位置するからでしょうか?)

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山門は文政元(1818)年、36世良恵代に造立。

格天井には、平成5年に奉納された天井絵画が描かれてます。

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山門を入ると、左手に鐘楼、正面に本堂があります。

現在の本堂は昭和58年、52世良雄代に落慶した。間口11,5間、奥行8間、92坪。
本尊は中興開山乗弘大徳により南方の古墳より見出された1寸2分の聖観音
平成18年に修理が為されている、前仏はこれまで観音堂に納められていた聖観音

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彼岸桜系統のしだれ桜約50本。うち樹齢250年を越える少将桜は享保の頃

前橋城主酒井阿波守遺愛の桜で今も花をつけている。(早咲きと遅咲きがある)

どの枝垂れなのかな?花札は見当たらないので全部がそうだ、と愛でてゆきます。

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鐘楼と仁王像。

鐘楼は天保12(1841)年、37世覚信代に造営で、梵鐘は昭和19年に応召され、

昭和50年に再鋳されたもの。

仁王像は比較的新しく、再建造されたようです。

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一部修復恋路中の本堂。

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境内の一部にいろんな椿が植えられた椿園があり、まだきれいな椿を

楽しむことができましたね。

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おっ、春だね・・冬越ししたの?早春の誕生かな?

すこし翅は傷んでるが・・

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慈眼寺を後に、西へ車を走らせて・・・

続きます。

慈眼寺の総本山、高野山へは2016年初夏に訪れたことがあり、

旅ブログです。

hansui.hatenadiary.jp