五月 日々徒然 庭の花々

五月晴れ、はや5月も中半。

先が見えてきたように感じるコロナ騒動だが、まだまだ油断は禁物。

AM4:20 無風、晴れ。

夜明け空にはさざ波雲(巻積雲)が浮かんでる。

まるで秋の空到来のようだ。

日中は心地よい夏日になる予報。

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AM4:20 夜明けの南東の頭上には綺麗な半月が浮かんでる。

5月の下弦の月(半月)は昨日14日だが、時刻は深夜の11時半ころ。

まだほぼ綺麗な半月の姿を保っている。

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つるバラ、モーテェマ・サックラー

四季咲なので、秋口まで柔らかなピンク花が咲き続く。

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鉢植えの「おとうさんの薔薇」と呼んでる、義父思い出の薔薇。

今年最後の蕾も大きく開きだした。

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次々と咲き続いた赤いバラも、ピークを越えだした。

1か月の間、ありがとう。

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夏近くまで咲き続く、つるサマースノー。

ピーク時はまさに夏の雪が積もったように咲くんです。

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つるサマースノーに、ピンク花が現れた!

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つるサマースノーの枝変わり咲きでピンクサマースノーがあるが・・・

同じく伸びた枝に2輪とピンクの蕾もあるぞ。

枝に印をつけて、挿し芽でピンクが咲くかな?? 来年のお楽しみだ。f:id:hansui:20200515155650j:plain

間違えて植えてしまったバラの花、ジュビレ・デュ・プリンス・ドゥ・モナコ

プリンスではなくプリンセスを植えたつもりでしたが・・・

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おや、白花が生まれてるよ!

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これも、枝変わりで白花の誕生かな。

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 シレネ・カロリニアネ(手前のピンク花)もほぼ終わりが近づき、

交代のようにヒメヒオウギが庭を埋めてゆく。

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赤花アッザクラから遅れこと半月、白花アッザクラも咲きそろってきた。

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 ミニバラ、レンゲローズ

今年は色合いが少し薄い様なのは、何故だろう??

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 咲き始めました、クレマチス プリンセス・ダイアナ

これから秋口まで、長い間咲き続いてくれます。

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 もうしばらくは大人しくしているか~・・・。

五月 日々徒然 夏日になった日 多門院の花々

五月も3日、暑い夏日の憲法記念日、そして静まり返るGW。

コロナ騒ぎで昨年の5月1日、令和発令の日を思い起こさづに過ごしてしまった。

ぐんぐん気温が上がり、午前中に30℃を越えて真夏日になった2日。

自転車に30分ほど乗って、郊外の花のお寺・多門院へ。

花盛りの境内内をしばし花散歩。

おや、小さいがアマドコロかな?

それにしても低すぎるような・・・とおもって調べてみると、

 ヒメイズイ(姫委蕤)というらしい。

キジカクシ科 アマドコロ属
北海道、本州、(中部地方以北)、九州、朝鮮半島、千島、樺太、シベリア、中国北東部
花期は5~6月で、山地や海岸の草地に生える多年草でアマドコロに似ています。

和名ヒメヒズイは小型のアマドコロの意味だそうです。

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ホソバシャクナゲですよね。

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 こちらはシャクナゲ、柔らかないい花色です。

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 パープルスプレンダーと言うらしい、

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 アザレアも満開、

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 おや、サクランボではなく、桜の実ですね。

f:id:hansui:20200503065340j:plain朴ノ木。

 日本で一番大きな葉と言われる朴ノ木の花

高いところへ上向きに咲くので、なかなか全体を見ることは難しい。

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でっかい葉です、40cmくらいは有りそう。

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 紅花栃の木、

アメリカ紅花栃の木」と 「西洋栃の木(マロニエ)」との交雑種の木。

アメリカ紅花栃の木はどこかの植物園で見た記憶があるが、

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 少し小さめに咲くハナミズキ、苞がだんだんまるまるタイプですね。

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木陰にひっそりシャガが咲く。

紫と黄色の斑入りの模様がきれいに入っています

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 おっ、ヒメシャガも咲いている。

シャガは冬でも葉をもってるが、ヒメシャガは枯れるようだ、

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 大きな蓮の葉ににたハッカクレン。

葉の下に赤褐色の花を咲がさいてます。

台湾や中国原産で、草丈が30~60cmほど。

ハスに似た葉の角の数から、「ハッカクレン(八角蓮)」と呼ばれているが、
中国では、なぜか「六角蓮」と名付けられてるんだとか。

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遠くで見かけるとスモークツリーのも見える、 白花シモツケ

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アヤメが咲きだしている。 

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 シロバナトキワマンサクがまだ咲き残り、側に紅花も咲き残っていた。

白・桃・赤の3色の花が一緒に咲く新しい品種が生まれてるそうだが、

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黒花蝋梅も咲きだしていた。

和名、ニオイロウバイ ともいわれるが、離れているのでわからない。

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 初夏の緑、モミジ

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多門院は牡丹のお寺、境内では至る所で大きなあでやかな花が咲き誇る。

守り狛犬ならぬ、狛寅

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そしてもう一つのお目当ては、この花 エビネ(ラン科エビネ属)

 エビネの仲間には春咲き種と夏咲き種があり、春咲きエビネの代表がエビネ

各地の低山に普通に見られた常緑のラン科の植物でしたが、山地で見られるのは

少なくなってます。

今は多様な園芸種がありますね。

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 今年も騒がしい世のまま早5月、

いちにちも早い落ち着きが戻りますように。

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令和2年5月2日(土) 夏日、多門院の花々でした。

 

 

 

 

誕生 オオカマキリの孵化

昨年秋にいっぱい枝を伸ばした鉢植えの雲南黄梅。

傘仕立てにしようと、切り落とした枝に見つけたカマキリの卵嚢(らんのう)。

こりゃ、しまったと、卵嚢の付いた枝を短く切って、幹に縛り付けておいた。

何年か前にもツツジの枝に卵嚢を見つけ、翌年春のカマキリ誕生を

観察したことがありました。

さあ~て、縛り付けたが冬越して来春に再び誕生を見れるか??

と時々見守ていました。

 日本には9種のカマキリが生息しているそうですが、庭や家周りによくあらわれるのは、オオカマキリです。
秋ごろに卵嚢(らんのう)と呼ばれる袋状に産卵し、4月から5月の春ごろに
孵化のシーズンを迎えます。
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令和2年4月27日 朝。

何気なく目をやった雲南黄梅の枝に、なにやら異変が。

わあ、カマキリの孵化が始まってる!!

初夏の陽気になった前日があり、一気に孵化へすすんだ様子です。

卵嚢(らんのう)に産み付けられた卵はおよそ200~300個。

卵の中で徐々に成長し前幼虫(ぜんようちゅう)と呼ばれる細長い芋虫のような、

形態で薄い皮包まれているので、外に出ると同時に薄皮を脱ぎ捨てる

最初の脱皮を始めます。

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最初の脱皮を済ませれば、ハイ、カマキリの幼虫誕生です。

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孵化した初齢幼虫達は、ほとんどが高いところ高いところを目指して昇り、

強い風に身を任せて四方八方へ散ってゆくようですが、まだ多くの幼子たちが

あちこちをうろうろしてますね。

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おめめパッチリ、小さく小さく可愛いんですが・・・

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ぎょろり!とにらまれたかな。

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孵化はだいぶ前から始まっていたとみえ、脱皮して脱ぎ捨てられた薄皮が

沢山残ってます。

1回目でほとんどすべての幼虫が出てきますが、成長の遅かったものが後から

出てくることもあり、孵化が2~3回にわたって起こることも多いんだそうです。

前回も翌日朝にも出てくるのを見てます。

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令和2年4月27日(月)

吹き始めた南風に乗って、たくさんのカマキリ幼虫が旅立ってゆきました。

あの小さな幼虫が成虫になるまでには様々な天敵を潜り抜け、
危険を回避しなくてはなりません。

つい頑張れ!!と応援したくなります。

今年は特に「頑張れ~!!頑張ろ~!!」

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(咲き始めたクレマイス)












 

 

4月徒然ブログ 今年もキンランが咲いていた。

家近くに広がる雑木林は、むかしは雑草が生い茂り、ゴミ捨て場状態で

近寄るのも避けていましたね。

環境問題が大きく取り上げられるようになってから、

県や市の管理が入るようになり、今は公園や散策道が続いてます。

整備された木漏れ日さす雑木林内に、キンラン、ギンランが復活してると

聞いて散策をするようになったのはここ4.5年前からでした。

もう咲き始めてるかな?

4月26日、初夏を思わせる青空の見ながら、

久しぶりにカミさんと花探し。

通り道のレクレーションを主として整備されてる公園も、デイ・キャンプや

バーベキュー広場、トイレなどが閉鎖されてるため、人影はまばら。

草わらでこどたちを遊ばせるファミリーがちらほらだけ。

雑木林入り口わきに、ダッチアイリス。 

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 白い花はシラユキゲシですね。

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 林の中にジロボウエンゴサクかな? 

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 おや、ジュウニヒトエも咲いている。

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 咲き始めてました! キンラン

キンランは日本の本州から九州の山林に自生するラン科の多年草

落葉樹の足元の明るい半日陰によく咲くといいます。

ラン科 キンラン属

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金蘭(キンラン)の名前の由来は、黄色の花色を金色に見立てて付けられたもので、

銀蘭(ギンラン)という白花を咲かせる品種もあります。

花は4~5月頃に開花し、茎の先に付いた数個の花を晴れた日の日中に咲かせます。

花びらが開ききらないのも特徴なんですね。
キンランは土中の菌根菌やそれを取り巻く環境と共存していて、

採取しても育てるのは難しいといわれますね。

かつては身近な花だったそうですが、現在絶滅危惧種とされてるようです。

ゴミ捨て場化していた雑木林も、環境整備が進むにつれ復活をしてきてるようです。

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 いつまでも見ることができるように、 キンランが咲く環境を大切にしたいものです。

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 帰り道、手入れされた土手道に発芽してるモミジの芽。

まるで花が咲いてるようだ。

この密集度、育ってきたらどうなるのだろう?

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 この花、なんの花?地に這うように咲いてるが。

教えていただきました、クサボケ(草木瓜)の花。

雑草刈りの際に切払われたけど、根が残っていたからかな?

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まもなくギンランも咲き始めるでしょう。

しばらくは散歩はこの雑木林で、となりますね。

4月徒然ブログ クレマチス・ダッチス・オブ・エジンバラ

令和2年2月24日 ふと見ると枯れたような枝に芽吹きがあった。

4年目を迎えたクレマチス ダッチェスオブエジンバラ
八重咲きのクレマチスで、完全に八重咲きになるという特徴をもっています。
125年以上栽培されているという歴史があり、
白花のクレマチスでは代表的な存在と言わるようです。

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蔓が伸びだすと、すぐに蕾らしきのが生まれて、

3月22日には、こんなに大きく膨らみだした。

 

■ 学名 : Clematis ‘Duchess of Edinburgh
キンポウゲ科 耐寒性低木(つる性) 落葉樹
■ 系統 : 早咲き大輪系(パテンス系 旧枝咲き・弱剪定タイプ)
■ George Jackman&Son イギリス 1874年
■ 花径 : 約10cm
■ 主な花期 : 5~10月
■ ツルの伸びる範囲 : 2~3m前後
(剪定により低くもできます)
■ 耐寒性 : 強
■ 耐暑性 : 中
■ 日照 : やや半日陰

 (参考資料より)

クレマチス ダッチェスオブエジンバラは旧枝咲きなので、

昨年伸びた枝に花を付けます。
枝は簡単にポキッと折れやすく、取り扱いに注意ですね。

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3月27日には蕾も増えてきている。

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4月6日、独特の蕾とガードするような若葉

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4月15日 花茎がぐーんと伸び、開花は近いか・・・

と思えども、これがなかなかじらさるるんです。

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蕾はミントグリーンというのかな、ライムグリーンがかった色、

開花につれて白くなってゆく。

白にやや緑がかった色が乗ると本当に透明感があって美しい。

 

4月22日、待ちに待った開花が始まったようす。

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白い花びらにほんのりグリーンが乗っています。
咲き始めや気温が低いときなどにこんな感じで緑がかるといわれてる。
真っ白もキレイですが、グリーンと白のグラデーションカラーがまたお気に入り。

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 二番花も咲き始めた。

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4月24日 いつもながら一番花は花びらが少なめ、

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花びらに和かな若緑色が差し込んでいる。

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二番花(左上)と、次に咲くのはどの蕾かな。

つぼみが上がってから花が開くまで結構時間がかかるんですね。
だが、開花するとかななりの日数咲いてくれ、
花開くと大輪の花なので、雨に弱そうに見えますが、

意外やそんなか弱いことはない。
かやがて咲き進むにつれて色の変化がやがて楽しめ、花持ちがいいんです

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4月25日、快晴の朝を迎えた。

朝の光を受けたホワイトグリーンが何とも優しい柔らかな姿を演出します。

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夕刻にはこんな花姿に。

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おっ、こらはまた変化咲きの蕾のようだ。

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はや4月もあと5日で皐月(さつき)の五月。
さあ、ダッチス・オブ・エジンバラどんな姿を見せてくれるかな。

庭のハナミズキも満開、初夏に近づく快晴の空。

一日も早く安心して暮らせる日が戻りますように。

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END

春は弥生の3月、車中泊1泊での最後の長距離ドライブ (完)

東京に桜咲いた、の宣言がでたら雪が降ったりの弥生三月。
彼岸の21日は遂に傘寿、80才到達。
イカー無しで過ごしていたが、定年後に30年ぶりに運転再開。
高齢者講習、検査を受けながら免許更新をし、まだまだの気は十分
未練あれど、事故を起こしてからでは「後悔先に立たず」。
カミさんとの約束もあって、年初に春には免許返上、コロナ騒動の中ではあるが、
20日、夜明けとともに、思い出道へ最後の一走りへ,
と、出かけたドライブも、群馬県に入り埼玉の自宅へ向かって、
寄り道しながら帰ります。

 

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群馬県高崎市の高崎白衣観音を後に山を下り、国道17号に出て南下し、

途中から、県道13号、国道254号とかって良く走った一般道を行き、

県境となる神流川を渡ると、群馬から埼玉県入り。

向かうは、埼玉県の北西部に位置し、源平合戦で名を馳せた武蔵武士児玉党の地、

児玉(現本庄市児玉町)の真言宗豊山派の平等山宝金剛寺成身院の境内にある、

百体観音堂です。

 お堂は成身院の境内から少し離れた山上にあり、拝観にあたっては、

裾にある本庄市観光農業センターで手続きをするようになっているので、

成身院には寄らずに、車を直接センター駐車場へ入れます。

ここて拝観手続き、百体観音の由来などの解説があり、拝観料300円を収め、

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裏手の階段を登り、さざえ堂へ向かいます。

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市の 案内文によると、
「百体観音堂は、1783(天明3)年におきた浅間山の大噴火と飢饉よる死者を弔う
 ために建立され、観外観的には2層ですが、内部は3層で「栄螺堂(さざえどう)」

 と呼ばれる二重らせん 構造回廊式の特殊な建物になっています。

 堂内は階層ごとに霊場が異なり、1階は秩父三十四観音霊場で、2階は坂東三十三 

 観音霊場、そして3階は西国三十三観音霊場となっており、各寺院の本尊が

「移り本尊」として祀られ、全部で百の本尊が安置されていることから百体観音と

 呼ばれています。 
 江戸時代に建てられた当初の百体観音堂明治21年に火災で焼失し、明治21年(1888)の火災で観音堂を焼失して、観音像は全て溶けてしまいましたが、
明治43年(1910)に再建され、安置された観音像は60体だけでした。
その後も本堂が全焼したり、太平洋戦争中に梵鐘と大灯篭を供出したりしたが、

多くの方の善意と努力により一体一体寄進され、観音像を失ってから100年の時を

経て、再び100体すべてが安置された、とも記されてます。

会津若松の旧正宗寺三匝堂(円通三匝堂)、群馬県太田市の曹源寺本堂と並び、

拝観できるさざえ堂としては日本三大さざえ堂の 一つと言われている」

 とあります。

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「唐銅造(からかねづくり)大日如来像」は、本庄市指定文化財です。

右手後ろに見える寛政7年(1795)に鋳造されたといわれる「大鰐口」は、

直径1.8mで日本最大だそうで、これも本庄市の指定文化財です。

お堂には見事な彫刻も施されています。

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入り口はお堂の東側で、鉄板の重たい引き戸を開けて入ると、

堂内は右周り(時計廻り)の一方通行で参拝する構造で、参拝しているうちに

最上階の三層に到着し、同じ通路を通らずに出入口へと出てくる構造です。

お堂に入ると、まずは1階の南側です。 

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会津若松市の「円通三匝堂」には、桜巡りで回った時に寄りましたが、

中の回廊だけでなく建物自体も渦巻き状です。
群馬県太田市の「祥寿山曹源寺」は、立ち寄ったことは在りませんが、

建物は普通の2層建築で中の回廊が渦巻き状だそうです。
百体観音堂は、建物は普通の2層建築で内側が平らなフロア3層になってます。

各層は階段と言うより、急傾斜の梯子段で結ばれていますが

、同じフロア、階段を通ることはありません。

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近年寄進された仏像ではありますが、それぞれのお姿は大変美しく、一つひとつ

足を止めて対話するように回ります。

1層は秩父三十四観音札所のご本尊が並んでいます。

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 直立に感じる上り梯子状階段は、もし下りなら後ろ向きでしか降りられないな~。f:id:hansui:20200331114437j:plain

2層には、坂東三十三観音が並んでいます。

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2層目の中央の部屋は青が施され、一際美しいく厳かな雰囲気だ漂ってますね。

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右側には、「三仏堂」に祀られていた「三仏」が安置されています。
左側の「薬師如来像」は寛正7年(1466)、中央の「阿弥陀如来像」と

右の「釈迦如来像」は応永12年(1405)のものとのことで、観音堂よりも

350~400年くらい古い室町時代(1400年代)造立の仏様だそうです。

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左に階段から上がってきて時計回りに回り、正面の壁画のところ右手から3層目に

上がります。

左を見ると、2層目が外側の建物と離れていることが分かります。

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三層目には美しい色彩に彩られた部屋となっており、

天井の中央に天女が描かれた大きく描かれ、古い時代ものではありませんが

色合いも鮮やかで美しい天井画です。

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 いままさに満開の桜。 

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寄ってよかったわね~のカミさんの呟きを聴きながら山を下り家路へと。

児玉付近は近くの鬼石の冬桜、長泉寺の樹齢650年といわれる、骨波田

藤(ムラサキナガフジ)、神流川沿いの氷瀑・早滝など、何度かマイカー訪れた地。

そんな思い出を語りながら、今日は懐かしの国道254などを走り家路へ向かい

約700kmの最後のドライブが終わりました。

(鬼石の冬桜)

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(骨波田の藤)

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[完}

























 

 

 

 

 

 

 

 

春は弥生の3月、車中泊1泊での最後の長距離ドライブ (5)

東京に桜咲いた、の宣言がでたら雪が降ったりの弥生三月。
彼岸の21日は遂に傘寿、80才到達。
イカー無しで過ごしていたが、定年後に30年ぶりに運転再開。
高齢者講習、検査を受けながら免許更新をし、まだまだの気は十分
未練あれど、事故を起こしてからでは「後悔先に立たず」。
カミさんとの約束もあって、年初に春には免許返上、コロナ騒動の中ではあるが、
20日、夜明けとともに、思い出道へ最後の一走りへ,

と、出かけたドライブも、群馬県に入り埼玉の自宅へ向かって、

寄り道しながら帰ります。

高崎市・慈眼寺)

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高崎市東部の慈眼寺を後に、西へ走り市街地を横断し和田橋で烏川を渡って、

標高200m前後の観音山丘陵に立つ高崎市のシンボル、白衣大観音へ向かいます。

 

 

2016年9月に歩き始めた旧中山道の歩き旅。

12月3日に高崎宿を通った時に、高層ビルの高崎市役所展望所から西に見えていた

巨大な観音像。

幾たびか高崎は通っていたが、なかなか立ち寄る機会がなかった観音様でした。

 

2016年、高崎市役所よりの眺め。

(バックの雪山は、信州、甲州の国境に連なる百名山八ヶ岳連山の硫黄岳2760m)

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 山道を上がり、標高190mほどの駐車場に車を止めて、緩い坂の参道を

上がってゆくと、ちょとユーモラスな仁王像が迎えてくれます。

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曲がりくねった参道からは、観音様はなかなか姿を拝めません。

おや、山ツツジがもう咲いている。

シャガも咲きだしてる尾根下の道を何度か回り込むと、ようやくお姿を拝めます。

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白衣大観音は、こちらも高野山真言宗のお寺、慈眼寺院の境内に祀られています。

寺記によると、慈眼院はもともと高野山金剛峯寺塔頭寺院のひとつだったそうで、

昭和初期まで高野山にあったが、高崎白衣大観音建立後、昭和16(1941)年に

高野山より別格本山として高崎への移転した。
創建は、鎌倉中期で、執権北条義時の三男、相州極楽寺入道重時と伝えられ、

続紀風土記には、本尊の聖観世音菩薩は鎌倉坂下村の安左衛門という文人

鎌倉の由比ヶ浜で漁をしたときに網にかかった尊像と、ありました。

海で網に、どかで聞いた話だと思ったら、鎌倉の古刹、長谷寺の観音様も神奈川の

三浦半島に流れ着き、鎌倉に安置されたとの逸話がありますね。

山頂に立つ観音様は、鉄筋コンクリート造り、高さ41.8m、重さ約6,000トンの

巨大な観音様で、建設当時は東洋一の大きさを誇ったといわれます。

1936年(昭和11年)に完成で、私より4年先輩の観音様です。

(慈眼院本堂)

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本堂から眺める観音像、さすがに大きいですね~

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胎内めぐりができるんですが、ここもコロナ騒動で中止になってました。

 

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う~ん、失礼少し欠けてしまった・・

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昨年、筑波実験植物園へ行った帰りに茨城県牛久の牛久大仏に寄ったことがあった。

牛久大仏は120m、観音様より一回り大きかったね。

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高崎中心街の眺め。

左手の薄く浮かぶ山は赤城山、中央の高層ビルが高崎市役所です。

県庁が前橋にとられた?、よ~し、県内最高層はこっちだ!

と建てたとの噂話があるんだとか。ほんとかな~・・。

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と、景色を堪能し山を下り、南へ埼玉へと向かいます。

続く。