途中で見かけたゴルフ場のコース縁取りに、見事な円錐形の茶褐色に煌めく
並木を見て気をひかれ、帰り道に立ち寄ってみると「メタセコイア」と樹札
がありました。
そういえば散歩公園の池周りにもあったと気が付き、
別名「曙杉」ともいわれる美しい紅葉時期や、柔らかな春の芽吹き、
公園散歩には必ず立ち寄る、カミさんともどもお気に入りの樹です。
公園のメタセコイア(12月5日撮影)
「メタセコイア」
学名 Metasequoia glyptostroboides
科 ヒノキ科(スギ科)
属名 メタセコイア属(アケボノスギ属)
英名 Dawn Redwood
原産地 中国
開花期 2~3月
花の色 白、黄
別名 イチイヒノキ
ヌマスギモドキ
水杉(スイサ)
曙杉(アケボノスギ)
12月4日、メタセコイアのある風景を求めて、初めて訪れたところは、
なんとも桁違いの圧倒される大きさ広さの、日本最大級のスポーツ施設
「大宮けんぽグラウンド」でした。
奥秩父に発し埼玉、東京を流れる荒川の、さいたま市の北西部付近岸河川敷に
造成された主に業種別健康保険組合、民間企業が共同で運営する、
ラグビー場 1面トラック 2面 フットサル 6面
広さ約23万坪を有する、昭和48年(1973年)に開場した総合運動場。
広大な敷地は碁盤の目のように道路で仕切られ、道の片側に施設の区分けを
しているのが、植樹されてるメタセコイアです。
開場の時期から植栽されたとすれば、樹齢は40年を超えていますね。
スポーツ施設ですが、規則性のあるフランス式庭園の雰囲気があります。
メタセコイアに関する資料より、
「気候が温暖だった暁新世(6600万年前~5600万年前)から始新世(5600万年前~3400万年前)かけて、メタセコイアはシベリアやカナダなどの北極圏を中心に、北半球の広い地域に分布していました。しかし、地球の急激な寒冷化が進んだことで、北極圏付近のものは絶滅し、分布域が日本や中央アジアまで南下し、その後絶滅したと考えられていました。
1941年に、メタセコイアの化石が、生物学者三木 茂博士によって発見されたことで、その存在が明らかになったヒノキ科の落葉針葉樹である。
三木博士は,それま でヌマスギ属(Taxodium)やセコイア属(Sequoia)と されていた化石の中に,それらとは異なる未知の植物を 見出し,メタセコイア属と命名した。
メタセコイア(ア ケボノスギ,イチイヒノキ)の和名で呼ばれている.
その後、1945年に中国の四川省・湖北省で自生種が発見され、「生きていた化石」として有名になり、アメリカで植栽され世界に広まっていった。
1949年に日本と皇室がそれぞれメタセコイアの挿し木と種子を譲り受け、
その後公園、並木道、校庭などに植えられて全国各地に広まっていったそうです。
滋賀県にある、「メタセコイア並木」は、近年はツアー立ち寄りにもなる
人気スポットでもありますね。
右へ歩き、左へ歩み、振り返えったり、後ろ向きに遠ざかったり、
日差しをいろんな角度から受け入れて回ります。
メタセコイアの実、
さいたま新都心が霞んでます。
残念ながら霞空ですが、富士山の見えるスポットでもあるようです。
荒川本流は遠くに見える堰堤の向こうに流れています。
運動場の南に続く河川敷の畑地。
朝な夕なに眺めてみたい!! 富士を眺めに又の日再訪を・・・・。
庭の花、今咲きだしてます「オキザリス」
おわり